ソニービルの跡地に生まれ、銀座の街を行き交う人々に癒しを与えてきた「Ginza Sony Park」が、閉園に向けた最後の展覧会であるSony Park展『⑥エレクトロニクスは、ストリートだ。』を2021年9月30日(木)まで開催する。

 様々なアーティストとコラボして催されてきたSony Park展。10月から新規工事がスタートするため、今回がラストの展覧会となります。

ここでしか聞けない「Creepy Nuts “Park Radio”」

 これまでの常識を打ち破り、様々な製品を世界に発信してきたソニー。そんなソニーのものづくりの精神とヒップホップをはじめとするストリートカルチャーは通ずるものがあるとし、今回のテーマが選ばれました。

 それにふさわしいコラボアーティストとして参加するのは、ストリートカルチャーをけん引するのはもちろんのこと、日々挑戦し多方面で活躍し続けるCreepy Nuts。

 会場内では、特別収録された架空のラジオ番組「Creepy Nuts “Park Radio”」を聴くことができ、ソニー製品やソニー創業者盛田昭夫らの名言について彼ら独自の視点で語っているので必聴!

 会場内でひときわ目をひくのが「ジャッカル」の愛称で人々に親しまれた、テレビ一体型のラジカセ。

 実物を細部まで再現して作り込み、巨大化したものが展示され、中央の画面では「Creepy Nuts “Park Radio”」収録の様子を見ることができます。

 アンディ・ウォーホルの絵と共に壁一面に展示されているのは、歴代のウォークマンたち。カセットウォークマンをはじめ、歴代の貴重なプロダクトが一堂に会する姿は圧巻の一言です。

 今では当たり前となった「好きな音楽を外出先でも楽しめること」、は当時からすると新しい文化でした。

 また、音楽を持ち運ぶことを形にしただけではなく、誰かと一緒に楽しめるほうがいいと、初代ウォークマンではイヤホンジャックの数を2つにしたそう。

 会場にいるとソニーの挑戦し続ける姿勢を感じることができ、刺激をもらうことができました。

2021.09.23(木)
文=CREA編集部