ジェンダーレス化が進む日本では、夫婦の形も多様化しています。従来は女性が働く男性を支え家事や育児に専念することが一般的でしたが、男性自ら専業主夫を選択する人が増えているのです。

 ただ社会ではまだまだ性別役割分業意識が強く、専業主夫を選んだ男性は悩みを抱えることも多いようですね。そこで今回は、専業主夫×キャリア妻が抱える悩み事やその悩みを解決する方法をご紹介します。

専業主夫世帯の割合って?

 総務省統計局が調査した結果によると、夫の年齢が30~39歳の世帯では専業主夫を選択した男性はわずか1.1%であることが明らかになりました。この数値からみると、専業主夫を選択する男性の数は少ないように感じますよね。

 しかし別のアンケート調査では、30代の独身男性のおよそ30%は「専業主夫でもOK」と答えていることが分かっています。妻の同意や夫が家事や育児に専念できる環境さえ揃えば、専業主夫になりたいと考える男性が多いのです。

専業主夫世帯が抱える悩み事

 ジェンダーレス化が進んでいるとはいえ、共働きや専業主婦世帯が多いのが現状です。また「専業主夫になってもOK」と考える男性がいる一方で、実際に専業主夫になった男性は社会で肩身の狭い思いをしたり収入減により金銭面で不安を感じたりなど、さまざまな悩みを抱える夫婦も多いようです。ここからは、専業主夫×キャリア妻の先輩夫婦に聞いた専業主夫世帯が抱える悩み事をご紹介します。

◆主夫は少数派で世間の反応が冷たい

 夫婦の形は多様化していますが、「男性は外で働くべき」と考える人はまだまだ多いようです。また専業主夫を選択した男性に対し、「仕事を辞めて楽したいだけ」「男性として責任が果たせていない」などネガティブな印象を抱く人もいます

 そんな冷たい世間の反応に心が折れそうになる男性もいるよう。SDGsが掲げるジェンダー平等の取り組みで社会が抱く専業主夫の認識も大きく変わりそうですが、世間の反応が変わるまではもう少し時間がかかるかもしれませんね。

◆結婚するとき周りから反対される

 彼氏が専業主夫になり自分が働いて家計を支えること決めて両親に相談したら、結婚自体を反対された女性もいるようです。その結婚を反対された女性は「自分が決めたことだから」と考えを貫き通したようですが、両親が納得してくれるまで多くの時間がかかったよう。

 それだけ両親世代にとって男性が専業主夫になることに抵抗を感じる人が多いのです。最終的にお互いの両親が納得して結婚に至ったようですが、なかには結婚の同意を得られず仕方なく専業主夫を諦めて共働きを選ぶカップルもいます。男性が専業主夫になるなら、強い心で周囲の人を説得しないといけないかもしれませんね。

◆専業主夫になってから夫が辛そう

 実際に専業主夫になった男性は、「ママ友の輪に入りづらい」「慣れない家事や育児で大変」など、さまざまな問題に直面する人が多いようです。「こんなに大変だと思わなかった」と改めて家事や育児の大変さを実感する男性も少なくないようですね。

 また、同世代の友達が次々に出世していく姿を見て焦りを感じる男性もいます。自分が選択した専業主夫という生き方でも周りの友達が出世し始めると、社会に置いていかれる不安を感じるようです。そんな夫の姿を見て、どう声をかけていいか悩む女性も多いようです。

◆世帯収入が減るかもしれない

 夫が専業主夫を選ぶ場合、妻だけの収入で生活ができることが大前提です。しかし出産で産休や育休を取るとなると、その間は大きく収入が下がります。世帯収入が減って生活が困るかもしれない、こんな悩みを抱える夫婦も意外に多いようです。

 将来的に子どもを考えているなら、計画的にお金を貯めて世帯収入が減っても生活に支障がないように準備しておくことが大切でしょう。事前にしっかり準備しておけば、妻の産休や育休を取得しても安心して生活が送れるはずです。子どもがある程度大きくなったら、家計補助として夫も働くなどの検討をするのもいいかもしれませんね。

2021.08.23(月)
文=bridge