台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。
そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。
【2021年8月】悟明老師が占う「世界の動き」
今月は“伏吟”といって、12カ月のなかで一番困難が多くなる時期。
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灼熱の太陽が照り続け、地球上の生き物たちが悶え苦しみ「もう無理! 勘弁してください!」と叫びながら倒れ込む……そんなイメージのひと月となりそうです。
なかでも困難を極めるのがアジアです。先月は東南アジアに大きな負荷がかかっていましたが、今月はアジア全体が右往左往する様相を呈しています。
困難とは、言うまでもなく新型コロナの問題です。ワクチンのおかげで抑制されている部分はあるものの、万能とはいえず、感染拡大を抑えられない国が続出しそうです。
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治療薬の治験が始まっている国もあるようですが、8月の星回りに、特効薬の登場を示唆する星は見受けられません。
今月も、自分の身は自分で守り、自分なりの安穏を見つけていくことが大切になってきます。
さて、今月の鍵となる4つの星は、欧州を示す天機星、北朝鮮を示す天梁星、南アメリカを示す紫微星、北アメリカを示す太陰星です。
天機星=ヨーロッパは、吉星の化禄を伴っているものの、凶星の陰煞が入っているため、吉凶半々といったところ。
現実に鑑みると、ロックダウンによってコロナの押さえ込みに成功したとしても、経済面での大きな打撃となるという状況が予想されます。
天梁星=北朝鮮には、吉星の化権が入ります。この星回りからは、強気なリーダーが無理難題を押し付けたり、大王のような存在が威厳を見せつけるための行動に出る、といった状況が読み取れます。
北朝鮮という国は実情が見えづらいのですが、人々はコロナよりも飢餓で苦しんでいるという報道から想像するに、食糧の輸入がままならない状況下で、国民はわずかな食糧で我慢するよう強いられる……というところでしょうか。
そして紫微星=南アメリカ。吉星である化科を伴うほか、厄を解く天鉞、助力を示す右弼が入ってきます。
一部の国では感染者が増加傾向にあるようですが、神の御加護のもと、それほど深刻化することなく好転させていき、それ以外の国々も、ひとときの安らぎを感じられる日々が期待できそうです。
最後に、太陰星=北アメリカ。凶星である化忌、血を見る状況を示唆する白虎、激しい変化や不健康を意味する五鬼が入ってくるという、なんとも不穏な星回りです。
激しい変化と聞いてイメージされるのは、やはりコロナウイルスの変異でしょう。
五鬼がもたらすのは、予測不能な変化や変動です。新たな変異株が出現し、これまでのワクチンでは太刀打ちできず、感染者が爆増、死者数が激増……という状況もあり得る星回りです。
この影響を受けるのが、三方四線で結ばれる太陽星=東南アジアです。ここでも“変化”に翻弄される様相です。
また、巨門星=ロシアには、神が降臨し、禍を福に変えるという意味の龍徳が入ります。
ロシアを示すもうひとつの星=廉貞星には、慈悲や正義を象徴する天相、頼もしい助けを意味する天魁が入ってくることから、この時期のロシアは3つの吉星に守られ、たとえ障害が立ちはだかろうとも、最小限の被害に抑えられるなど、運を味方につけて切り抜けていくことでしょう。
2021.07.31(土)
文=堀 由美子