先生は、漫画ももちろんそうですが、インタビュー取材などでも一切手を抜きません。「聞かれたら惜しみなく答える」という徹底した信念があって、しかも「自分の考えがまとまるいいきっかけになりました」といった粋なこともおっしゃってくださるので、そこがまたすごいところだなと。
同じQ&Aでも反響は段違い
──去年「モリケン/週刊少年サンデー編集部」さんが展開したQ&Aを再掲載していますが、前回と反響の違いなどありましたか。
森脇 段違いです。同じ質問への返答でも、僕がつぶやいていたときは1万いいねだったものが、公式だとあっという間に3.5万いいねがついたり。フォロワー数の母体が多いという側面はありますが、「公式」なので、説得力が違うんですよね。
僕がつぶやいていたときも結構な数の返信をいただいたんですが、「公式」で高橋先生がつぶやいているということで、毎回ネットニュースでも取り上げていただいています。
いちばん反響が大きかったのは、先生の仕事のスケジュールに関する投稿でした。睡眠時間が少ないという投稿に対し、驚きよりも「寝てください」「お身体大事にしてください」と先生の健康を心配するコメントを大量にいただき、あらためて先生からの「昼寝うたた寝、してます」というコメントを掲載しました。
「漫画家に向いている人と向いていないの違いってなんですか?」という質問に対する回答にも3.5万いいねがつき、「心に沁みた」「すべての職業に通じる」「ありがたいお言葉」など、嬉しいコメントを多くいただきました。
2週間の募集で寄せられた質問は4000件以上
──高橋先生の素顔や私生活が垣間見えるところがファンにとってはたまらない部分だと思います。今回も新たに質問を募集されていましたが、反響はさらに大きかったのでは。
森脇 先生の作品はターゲットもジャンルもバラエティに富んでいるので、あらゆる方位からの質問が寄せられました。
2021.07.12(月)
文=相澤 洋美