おじいちゃん、おばあちゃんの時代から今に続く歴史あるお菓子。現代生まれなのになぜか懐かしいパッケージのスイーツ。各都道府県のアイコンとなるような愛されお菓子が一堂に!
#27 滋賀県
◆元祖堅ボーロ本舗「堅ボーロ」
頑固な堅さがクセになる120年の歴史ある伝統菓子
ポルトガル語で小さな球状のお菓子を意味する「ボーロ」に因んで名づけられたこの堅ボーロは、小麦粉の生地を二度焼きし、生姜砂糖でコーティングしたもの。
カリッと噛んだ時に口に広がる爽やかな生姜の香りと、噛むほどにじんわりと甘さが広がる味わいは、どこか子どもの頃の懐かしい記憶が蘇る。
このボーロは日清・日露・太平洋戦争中には、前線の兵士への慰問袋に入れられ、日露戦争時には戦争に勝利するために「亡露」と呼ばれていた歴史を持つ、稀有なお菓子としても知られている。
2021.05.08(土)
文=Five Star Corporation
写真=釜谷洋史