なにかと緊張感のある日常から完全に解放されて大自然に抱かれる……。
心身の奥底からすっきりと癒やされる休日を「奄美・沖縄」で体感してみましょう。
希少な命を育む奄美の島々で心をトリートメント

人混みを離れ、濃厚な酸素に包まれながら大自然のなかで深呼吸……。日常のストレスから解放されて、“心のお手入れ”ができる場所として今、注目なのが「奄美・沖縄」。今夏には、世界自然遺産への登録が期待される“地球の宝”というべきエリアです。


さて、世界自然遺産の候補となっているのは、太古より地続きとなることなく東シナ海に浮かび、奇跡のように独自の生態系を保っている4つの地域。
「ネリヤカナヤ(海の彼方の楽園)」の伝承が残る鹿児島県の奄美大島には、アマミノクロウサギをはじめとした固有種が息づき、長寿の島として知られる徳之島は、南洋では珍しい花崗岩の海岸などの風景が絶佳。
周囲の海には約220種ものサンゴが生息し、透明な海の美しさに触れた瞬間、心もすっと透き通っていくのを実感できます。


◆奄美大島の周辺に浮かぶ島々も魅力的
右:【与論島】名産のドラゴンフルーツのかき氷でほっとひと息。
右:【喜界島】心なごむキビ畑ののどかな風景。
2021.03.10(水)
Edit & Text=Shojiro Yano
Illustration=Chiaki Mori
CREA 2021年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。