新築物件と中古物件、買うならどっち?
それでは、新築と中古ではどのような違いがあるのでしょうか? 新築のメリットのひとつは、まずはすべてが新しいということです。設備や工法などにも最新のものが取り入れられています。
中古のメリットとしては、比較的価格が安いことや、さまざまな場所で売り出されるので、たとえば「子どもの学区内に住みたい」だとか「両親の近くに住んで面倒をみたい」といった希望を叶えやすいことです。また、実物を見て買えるのも、大きなメリットのひとつです。
ただし、中古物件を買う場合に注意したいのは、仲介会社に支払う仲介手数料(物件価格の3%+6万円+消費税)がかかること。たとえば、3000万円の中古住宅を買うと最大100万8000円が仲介手数料として必要になります。新築の場合は、分譲会社から直接買う場合が多いので、その場合の仲介手数料は不要です。
また、新築だと税制面で優遇されること、融資の金利が低いこと、融資期間が最長で組めることなどから、新築物件と中古物件を比較した場合、必ずしも分譲価格の低さほど中古がおトクではないケースもあるので注意が必要です。
これまでに挙げてきたことは、物件選びの際の一般的なポイントです。マイホームに対しては、個々人で違うリクエストがあるもの。100%希望にかなう物件に出会えることはなかなかありませんので、まずは自分が大切にしたいことの優先順位を決めることが大事です。自分が大切にしたいポイントをクリアしているかどうかで物件を選ぶようにしましょう。物件の目星がついたら、現地に何度も足を運びましょう。平日や休日、また別々の時間帯に足を運んで、色々な状況を確認しておくことも大切です。また、その場所の都市計画や建築計画も確認しておきましょう。
おおげさなようですが、マイホーム購入は一生を左右するくらいの大きな買い物です。手間ひまを惜しまず、じっくり検討し、納得のいく買い物をしましょう。
Column
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2013.03.24(日)