恋人への愛情が強くなると、「行動や考え方など相手のすべてをコントロールしたい!」という欲求が出てしまいがち。特に、恋愛感情は一度深みにハマると、自分をコントロールするのが難しくなるので気持ちが暴走してしまうことも。
束縛は相手に息苦しさを与え、別れの原因に至ることもあります。ただ一方で、束縛されると「嬉しい」「可愛いな」と感じる人がいることも事実です。では、愛情表現で許される束縛の基準はどこにあるのでしょうか?編集部独自にCREA WEB会員に「束縛アンケート」を実施しました。その結果から紐解いていきます。
あなたは束縛したい方? されたい方?
愛情表現で許される束縛の基準を明確にすべく、編集部独自の「束縛アンケート」を実施したところ、さまざまな回答が集まりました。「束縛したい方?」「束縛されたい方?」果たしてどちらの意見が多かったのでしょうか。
◆「束縛したい」と答えたのは約2割!
編集部独自の「束縛アンケート」によると、「恋人を束縛したい」と答えたのは女性が10%、男性が20%という結果になりました。しかも、「恋人を束縛したい」と答えた人のうち「恋人から束縛をされたい」と答えた人は、女性が60%、男性が50%もいることが判明。この結果から、恋人を束縛する大半の人は、自分も恋人から束縛されたいと望んでいることがわかりますね。では、「恋人を束縛したい」と答えた人が、実際に取った束縛行動を見てみましょう。
・「最近新しく出来た年下の彼氏。浮気しないか心配で、少し連絡が取れないだけで追いメールを何回も送ってしまう」(K.I/30歳/事務職)
・「女性の知り合いが多いイケメンの彼氏。私の目の前で女性と親しく話す姿を見て、SNSの女性アカウントをすべてブロックさせた」(N.M/32歳/営業職)
・「彼女を誰にも取られたくなくて、男性の連絡先をすべて消去。もちろん男性がいる飲み会に行くことも禁止している」(S.O/31歳/公務員)
恋人が容姿端麗だったり、若かったりすると、心配のあまり束縛行動に走りやすい傾向がありそう。
◆「束縛されたくない人」は全体の8割
「束縛されたくない」と回答した人は、女性が90%、男性が80%もいることが分かりました。ほとんどの人が、恋人から束縛されずに過ごしたいと考えているんですね。では、「束縛されたくない」と回答した人が、実際に恋人に束縛されて嫌だった恐怖体験を見ていきましょう。
・「仕事中にもかかわらず、1日に何度もLINEを送ってくる年下の彼女。帰宅してから返信しようと考えていたら会社の前で待ち伏せされていた」(N.S/34歳/営業職)
・「四六時中インスタをチェックする彼女。行動を詮索されているようで嫌だったので、一切投稿しなくなったらLINEの嵐。怖すぎて別れた」(J.B/32歳/接客業)
・「浮気の心配からメイクや服装など細かく指摘する彼氏。彼氏からの愛情を実感できて初めは嬉しかったけど途中からウザくなり、別れた」(N.T/31歳/事務職)
行き過ぎた監視は、「それって本当に愛情?」と疑われてしまうようです。
束縛をする人の心理
愛する恋人を束縛したい気持ちは、なぜ生まれるのでしょうか。束縛する人の心理を解説します。
◆自分に自信がないから
「自分なんて愛される価値がない」
「恋人にいつも浮気される」
自分に自信がない人は、恋人を束縛する傾向があります。自分に自信がないので、「恋人を野放しにしていると他の誰かに取られてしまう」と常に恐怖心を抱いているのです。恋人の行動や考え方を束縛すれば、恋人を繋ぎとめられるので自分のテリトリーに居させようとします。どんなに外見がイケメンだったり高収入だったりしても束縛する時点で、自分に自信がない気持ちの表れです。恋人がどんなことに対して劣等感を感じているのか探ってみるのがよいかもしれませんね。
◆誰にも取られたくない
「自分だけを見てほしい」
「異性の連絡先はすべて消去してほしい」
大好きな相手であれば、独占したい気持ちが沸き起こるのは決して珍しいことではありません。ただ、一線を越えると束縛に繋がることも多いようですね。恋人に異性の友達が多かったり夜に出歩くことが多かったりする場合は、「自分だけを見てほしい」という気持ちから独占欲を感じやすくなることも。その結果、恋人の異性の友達を遠ざけたり連絡が取れないようにしたりするのです。お互いのコミュニケーション不足が原因のことも多いので、恋人への愛情をしっかり伝えることが大切なのかもしれませんね。
恋人がウンザリする束縛行動
可愛い束縛であれば恋人からの愛情を感じられますが、行き過ぎた束縛は負担に感じてしまいます。そこで、ここからは恋人がウンザリする束縛行動を紹介します。
◆スマホを定期的に確認したがる
お互い仕事が多忙な恋人なら、頻繁に会える時間も少なくなりますよね。会えない時間は不安な気持ちが生まれるため、定期的にスマホを確認する人も少なくないようです。ただ、スマホを確認される側は、「恋人の信頼がないんだ」と感じてふたりの間に溝ができてしまうことも。
◆異性の友達の連絡先を消去させる
束縛行動で多いのが、異性の友達の連絡先を消去させることです。異性との接点を減らして、少しでも浮気の予防線を張りたいのでしょう。しかし、社会人になると仕事で女性とやり取りをすることもあるはずです。彼氏の仕事に影響するような連絡先まで消去しないように注意する必要があるかもしれませんね。
◆GPS機能で居場所を突き止められる
携帯のGPS機能を活用すれば、居場所を把握することができることを知っていますか? 恋人を四六時中監視したくてGPS機能を活用する人も多いですが、監視される側は自由がなくて息苦しさを感じてしまいます。また、恋人からの監視から逃れたくて別れを決断する人もいるはずです。恋人の行動を詮索するのは、ほどほどにしましょう。
恋人に愛されるのは適度な束縛!
行き過ぎた束縛は、相手に負担をかけてしまうので恋人関係に溝ができることもあるはずです。ただ、恋人への気持ちが高まり過ぎて感情的になりそうな瞬間もあるでしょう。そんな時は、一度冷静になる時間を作ることが大切です。
冷静になって少し気持ちが落ち着けば、恋人の気持ちを配慮した行動を取れるようになります。「愛される可愛い束縛」が、「恋人からウンザリされる行き過ぎた束縛」にならないように、適度な束縛を心がけましょう!
【今回のポイント】
恋人に愛される適度な束縛は…
◆感情的に恋人を支配しようとしない
◆多くの人は「束縛されたくない」と考えている
◆感情的になりそうな時は冷静になれる時間を作る
◆過度な束縛は別れの原因になることも少なくない
【30代】婚活&恋愛心理コラム
2021.01.11(月)
文=bridge
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