何をしても思うように痩せない。その原因は、デブマインドのせいかも!?

 「マインドが変わると体質が変わり、体質が変わると面白いように痩せていく」というのは、9万人以上の痩せるサポートをしてきた「Harriet Ginza」代表にして、『月曜断食』著者の関口賢先生。

 ならば! 関口先生による月曜断食ならぬ“マインド断食”で痩せマインドにシフトして、同時に、痩せて健康になるツボも刺激。心身ともに上向いていきましょう!

第1回「爆食いしたらダメだと決めつけない」を読む


マイナス評価をゼロにして心の土台を整える

 前回、自分に“ダメジャッジ”をしてしまう根底には、自分なりの価値観やルールがあるとお話ししましたが、それは何もダイエットに関することだけではありません。Harriet Ginza本院の近藤美貴先生の場合は、結婚でした。

「女性は結婚して出産してこそ幸せ、という価値観のフレームの中にいた頃は、独身の自分はダメなんだとダメジャッジをしていました。でも、女性は母親の価値観をコピーしやすいと知ったときに、まさに自分だと気づいて。

 『早く孫の顔が見たい』という母の言葉に疑問を抱かず、それが私の幸せだと信じていたけど、本当に結婚だけが幸せか?とフレームを外してみたら、仕事は充実しているし、独身でも私は十分に幸せだったんです」(近藤先生)

 価値観のフレームというのは、檻のようなもの。そこから出る鍵は、「どうして私はそれをダメだと思うようになったのだろう?」と、檻の外側にも目を向けて、俯瞰して考えることで手に入ります。

 一見、ダイエットとは無関係に思えるダメジャッジでも、そんなことはありません。ダメジャッジから受けるストレスで自律神経のバランスは乱れ、胃腸の働きは鈍くなって消化・吸収能力は低下しているのに、過食でストレスを紛らわそうとする。悪循環のスタートに、ダメジャッジがあるんです。

 反対に、ダメジャッジをやめて、小さなストレスが1個、また1個と自分の中から外れていくと、それだけで体調が上向きます。ストレスから解放されて心のモヤモヤがなくなると、前向きになって日中を活動的に過ごせて、寝つきもよくなる。すると睡眠の質が向上して、痩せやすい環境がさらに整うという、いい連鎖が生まれます。

 目標に向かって努力して、自分へのプラス評価を増やしていくことももちろん大事だけど、それと同じくらい、私はダメだというマイナス評価をゼロまでリセットして、心の土台づくりをしておくことが重要です。

2020.11.17(火)
指導=関口賢(Harriet代表)
指導&モデル=近藤美貴(Harriet Ginza)
文=今富夕起
写真=深野未季