ロックダウン宣言からはや5か月。少しずつ行動制限が緩和されていたけれど、それに従い感染者増加のニュース。2020年8月に入って、その数が急激に増えたことを受け、現在は2度目のロックダウンに突入している。
3月6日にハワイで初めての新型コロナウイルス感染者が報告されてからのデービッド・イゲ州知事の決断は早く、25日から州全体がロックダウンに入った。
失業率は24%を越え、観光再開の見通しも立たず、なんだかもやもや気分。
それでもハワイの自然は本来の姿で、夏まっさかりの8月はカラフルな花が咲き、貿易風が心地よく、海は限りなくブルーでした。南国の人たちのどこかのんきな性格は、この環境のたまものなんだろうなあと実感しています。
いつもにも増して一段とスローペースと言えるハワイに、今、意外な動きが!
ロコ達がソーシャルディスタンスを保って行列をなし、あらゆる店で売り切れ続出しているもの……それが、「タピオカアイス」!
台湾生まれのブランド「小美(シャオメイ)」の黒糖タピオカアイスは、購入数の制限がなされ、幸運にも買うことができた人は「あったどー!」とInstagramにポストする。そんなムーブメントが起こっているのです。
私の友人は5月にカカアコにオープンした韓国系スーパー「H(エイチ)マート」の営業初日に訪れ、「あそこは2個まで購入オッケー」と鼻高々にLINEしてきた。
1箱4本入りで10.99ドルという価格は決して安くはないけれど、タピオカはもちもちしていて、プリンのようなアイスと一緒にいただくのがほんと美味しいの。
最初にこの「小美」のタピオカアイスを私にくれた近所のおばちゃんが、「マヤ、やっぱりあれ高いわね。今はこっちよ!」と教えてくれたのが、「阿奇儂(チノ)」ブランド。
あっという間に大人気に。1箱6.99ドルとお安く、タピオカが大きく、甘さが程よい。今はこれを探してタイムス、ドンキー、ロングス……スーパーを巡る日々。
こんな時だからなのか? 小さな幸せ、ささやかな贅沢へと向かうみんなの愛とエネルギーがすごい。
2020.09.10(木)
文・撮影=工藤まや