異文化に住むということにプラスして、人種のるつぼニューヨーク。カルチャーショックを受けることもしばしば。特に、妊娠、出産、子育て関連は、戸惑うことが多いです。
妊婦の定期健診は主治医のクリニックで、超音波健診などは専門のクリニックで、分娩は主治医が提携する病院でと、ベースから違います。出産自体は無痛分娩が主流なので、とっても楽でしたが、産後2、3日で退院。マンハッタンの医療費は全米でも高額で、私の病室使用料は1泊3200ドル(注1)だったので、「早く帰して~」という気持ちもありましたが。
小児科では予防接種は一度に何種類も受けて、熱が出るのは当たり前という感覚だし、英語の壁もあるので子どもの病名などもまごつきます。「RSV(アールエスヴィー)は怖いから」と切々と説かれて、「罹ったら死んじゃうかもしれないの!?」と渡された小冊子を見ると“RS Virus”と書かれていて、「ああ、RSウィルスか!」と、ホッ。保育園でいっぱい病気をもらって来た長男で経験していたので、NYで産んだのが第二子で良かった! と思うことも多いです。
日々の暮らしでも、地下鉄やバスでの移動の不便さ、大雑把なニューヨーカーの書類不備など、NYに住んでいる日本人に愚痴りたい日もあります。そんなママ達の心強い味方のひとつが「NYママの会」。月に1回、1歳から3歳までの日本人母子が集っています。
注1:私が出産したNYU病院では、これが病室の最低料金。別途、分娩室使用料、諸検査費用や主治医への支払いなどがあり、保険なしで出産するとマンハッタンでは300万円近くかかります。
2013.02.13(水)