●お尻歩きのやり方
1:ヨガマットの端に座り、頭を高く保ったまま、しっかりと腕をふって歩き始める。
2: 尾骨が下がらないように意識して、足先がマットの先端に届くまで少しずつ移動する。
3:端についたら、後ろ歩きに変更して、最初の位置まで戻る。
「普通に歩くのと同じ感覚で、腕をしっかりふって、お尻で前に進んでいきましょう。ポイントは、小刻みに素早くではなく、振り子のように大きくゆったりです。足の力を抜いて、胴体を駆使して、大きく進んでいきましょう」
私も行ってみたところ、ヨガマット1枚分の移動は無理なレベルだとわかりました……。私の場合、一歩は頑張っても1、2センチ。しかも頑張って行っていたら、太ももが痛くなってきました。
「太ももが痛くなるのは、かかとで床を押さえて、足でお尻をたぐり寄せながら進んでいる可能性がありますね。
お尻歩きは、足を使うものではありません。きちんとお尻で進むためには、頭を上から引っ張られる意識で、常に高く保つと行いやすいですよ。
また、体を大きく揺らして、慣性の法則を利用しましょう。お尻歩きは、片方のお尻を持ち上げて(側屈)、ウエストをひねることで前に出す(回旋)動作。
なので、背骨はたくさん動きます。いっぱい動かしたほうが、骨盤のゆがみを正すのにも効きますよ」
助言を受けて修正した結果、歩き方は良くなったとのことでした。が、かなり疲れたので、初日はヨガマット半分程度の移動で終えることになりました。
「でも、そのくらいで距離は十分です。お尻歩きは、長い距離を進むことよりも、可動範囲を大きくして、動きの硬いところをなくしていくのが大事です。テレビを見ながら行うなど、楽しみながら生活に取り入れてくださいね」
挑戦して思ったのですが、「骨盤の位置を正すと良い」と言われても、立った状態で正すのは、正直に言って難しいです。
けれど、床に座った状態だと、尾骨と恥骨の位置を把握しやすいのが良かったですし、お尻歩きをした後は、お尻から腰までのゾーンが柔らかく、動きやすくなったと感じました。
いつでもどこでも、道具なしでもできるお尻歩き。体がなまったと感じたときに、気軽にやろうと思いました。
なお、お尻歩きの方法は、目的や先生によってもいくつかあるとのことでした。いろいろな方法を探して、自分に合ったものを試してみてくださいね。
Column
にらさわあきこの日々是実践美容道
新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。
2020.08.09(日)
文・撮影=にらさわあきこ