持ち歩いているダンボールアイテム

「財布だけでなく、手帳カバーやペンケースなど、普段からダンボールで自作したアイテムを持ち歩いています。手になじみますし、使い勝手もいいんですよ。壊れたら補修も簡単です。最近ではバッグもダンボール製を愛用しています。」(島津さん)

★お気に入りのダンボール

 膨大なコレクションの中から、ダンボールの魅力を象徴する、レトロなデザインや地域性などの特徴が際立ったデザインをピックアップ。

ココが好き!

【A】
広島みかんのダンボールは、これ自体が昭和の時代に作られた、かなりのレアもの。レトロなデザインも魅力です。

【B】
カムチャツカ半島で拾ったダンボール。ロシアのキリル文字やジョージアのグルジア文字など複数言語が流通経路を示唆。

【C】
派手なデザインが強烈なタイのナンプラーのダンボール。写真が使われているので、言葉がわからなくても中身は一目瞭然。

島津冬樹(しまづ ふゆき)

ダンボールアーティスト。1987年神奈川県生まれ。2018年にドキュメンタリー映画『旅するダンボール』公開。著書に『段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル』(柏書房)、『段ボール財布の作り方』(ブティック社)がある。

2020.07.13(月)
Text=Hiroya Ishikawa
Photographs=Takashi Ehara

CREA 2020年6・7月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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