「目が合うと買ってしまうんです(笑) 」と語る料理・菓子研究家の若山曜子さん。
偏愛の対象は「脚付きの器」。普段使いにはなかなか難しそう……と思うなかれ。若山さんがお持ちの様々な器を見せていただきつつ使いかたまで、お話をおうかがいしました。
気付いたら10個以上ありました
脚付きの器(コンポティエ)が好きだという自覚が最近までなかったんですよ。
でも、思えば旅先でも国内でもついつい買っていました。仕事柄、フランスへ旅に出ることも多く、事前に調べるのが蚤の市の開催場所。
パリはクリニャンクールやヴァンブの市が有名ですが、それ以外にも週末に各地で開催されています。
「今回は小皿を見よう」と決心して出かけても、脚付きの器とは必ず出合ってしまう。ただし、買うのは絶対に2個まで。機内持ち込みはそれ以上無理なので(笑)。
正直言って収納も大変だし、地震があったらすぐ壊れそうで気が気じゃないのですが、やめられない。
佇まいが美しく、食卓もちょっとしたコーナーも華やぐ器。せめて置き場所を決めて、“見せる収納”を心掛けています。
フラットだからホールケーキも載せやすい
「伊藤環さん作の脚付きの器。ニュアンスのある色味や造形は作家ものならでは」(若山さん)
縁の段差がほぼないのでホールケーキも載せやすく、食卓中央に置いても手を伸ばしやすい。
●Profile 1
Size:直径25センチ、高さ11センチ
When:最近
Where:岡山
How to:ホールケーキなどを盛る
2020.06.21(日)
Photographs=Mitsugu Uehara