台湾旅の醍醐味は、おいしいものを味わうこと。豪華でもB級でもおいしければ貴賤なし!

 食いしん坊の台湾通8名が薦める必食料理を、テーマ別にご紹介します。

 今回のテーマは、「火鍋」。夏でもおいしい台湾の鍋料理は、出汁に悶絶!


●Recommenders

内田真美さん [料理研究家]・キクタローさん [料理人]・ツレヅレハナコさん [食と酒と旅を愛する編集者]・外処佳絵さん [アジア料理研究家]・柳沢小実さん [エッセイスト]・山脇りこさん [料理家]・よしひろまさみちさん [映画ライター、編集者]・若山曜子さん [料理・菓子研究家]

中国北方名物「酸菜」を使う 絶対に外せない鍋

●圍爐酸菜白肉火鍋「白菜の漬物と海鮮、肉の鍋もの」

 牡蠣やカニなどの魚介をはじめ、豪華食材がたくさん入って出汁の染み出た鍋の、味の決め手は酸っぱい白菜の漬物「酸菜」。

 トンペイコウと呼ばれる独特な鍋でグツグツ煮ながら食べる。白菜は温度管理のされた専用の部屋で毎週漬けるという。

「スープの深い旨味が沁みわたります」(柳沢さん)

 豚バラ肉などの肉類、野菜などを順次投入して食べるが、好みの味に調合できるタレも名物だ。

「たくさんのタレを自分好みに混ぜて食べられるのが好き」(キクタローさん)

圍爐酸菜白肉火鍋(ウェイルースァンツァイバイロウフォグォ)

所在地 台北市大安區仁愛路四段345巷4弄36號
電話番号 02-2752-9439
営業時間 11:30~14:00、17:30~21:30
定休日 無休

2020.04.27(月)
Photographs=Wataru Sato
Coordination=TOP TAIWAN MEDIA FACTORY
Cooperation=Taiwan Tourism Bureau

CREA 2020年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

おいしい、台湾。

CREA 2020年5月号

その一口できっと笑顔
おいしい、台湾。

定価820円

台湾を訪れると、いつも地元の人のあたたかさ、おおらかさに心癒されます。その笑顔の秘密は、日々の豊かなごはんなのかも。あつあつの小籠包に滋味深いお粥や豆漿、心ときめくかき氷とふわふわの豆花。おいしいものは元気をくれる。そんな当たり前だけど大切なことを思い出させてくれる旅をご案内します。