雅子さまは
「ワンピース」はNG?

矢部 美智子さまのファッションを徹底的に調べて、「質素、倹約」と「日本の伝統文化」という二つのポイントを発見したのが皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんでした。

 渡邉さんは美智子さまと同い年で、日本テレビに入社してご成婚の時から美智子さまを取材し続けていた。私は渡邉さんと何度も誌面を作らせていただきましたが、美智子さまの時代と雅子さまの時代は違います。前例踏襲より、雅子さまらしさを出していただきたいな、と思っているんです。

佐藤 同意です、同意!

矢部 美智子さまが嫁いだ昭和は、質素倹約が良しとされていました。平成になってからもドレスを訪問する国に合わせて作り変えたり、日本の伝統工芸の技を取り入れたり、すごく素敵だったし意味があったと思うんです。

 でもこれからは「美智子さまイズム」にこだわらず、令和の時代にふさわしいことをどんどんやっていただきたいなと。

 例えば、公務でのワンピース。令和初の国賓としてトランプ大統領が来日したとき、メラニア夫人はホワイトに花柄の刺繍が入ったワンピースでした。

 ネットですぐにどこのものか特定されて「ブランドはキャロリーナ ヘレラ」「定価は60万円」って話題になっていたけれど、雅子さまだって、スーツ一辺倒から解放されてワンピースを着たっていいように思うんです。かたや大統領夫人で、かたや皇后陛下。立場は違いますが、ワンピースは認められるのではないでしょうか。

2019.11.20(水)
文=「文藝春秋」編集部