雅子さまの知人も嬉しそうに

佐藤 ホワイトのスーツは、新調されたんじゃないかしら。襟元や袖のフリルは、森英恵(はなえ)さんが仕立てた、御婚礼のときのローブデコルテを思い出しました。雅子さまの知人も、「あのスーツ、すごく素敵だったと思いません?」って、なんだか嬉しそうでした。

矢部 ここ数年の雅子さまは、青系の落ち着いた色合いの服を着ることが多かったではないですか。だから、明るい色合いの服を着てくださるのって、嬉しいです。

佐藤 90年代には原色に近い赤や青の鮮やかな色の服を着ていらしたけれど、次第にまわりに合わせたようなパステルカラーの服が増えましたよね。淡い色も素敵だけれど、ビビッドな色もお似合いです。

 ともに1961年生まれで、「雅子さまと同世代」の佐藤さんと矢部さん。「文藝春秋」12月号(11月9日発売)では、雑誌ジャーナリズムの世界で皇室を取材し続けてきた二人に「雅子さまのファッション」の変遷、そしてそこから読み取れる雅子さまの「ご体調」や「思い」を分析してもらった。その上で、二人はこんな提案をしている。

2019.11.20(水)
文=「文藝春秋」編集部