ソウルからひと足のばして海辺の街・江陵(カンヌン)へ。

 旅の強い味方は外国人専用のツーリストタクシー。タクシーに乗って、海岸やカフェをめぐり心をゆるませるショートトリップを。


現地タクシーで
江陵シーサイド&コーヒートリップ

安木(アンモク)コーヒー通りの目の前に広がる安木海岸。美しくも穏やかな海岸の風景に心がゆるむはず。
安木(アンモク)コーヒー通りの目の前に広がる安木海岸。美しくも穏やかな海岸の風景に心がゆるむはず。

 ソウルの旅を満喫したら、ちょっとステップアップして、ソウルを拠点に地方へ足を運び、もっと韓国に親しみたい。

 とはいえ、気になるのが現地での移動手段。効率よく周遊したくても、目当てのスポットが方々に点在していたりして、なお不安に。

 そんな不安を解消して外国人に旅を楽しんでもらおうと、江原道(カンウォンド)地方のふたつの街、江陵エリアと春川エリアでは外国人専用ツーリストタクシーを運行している。

 3時間2万ウォンでタクシー観光ができ、しかも予約不要。思い立ったらすぐ利用できる手軽さも魅力だ。

 また、江陵といえば、日本の地上波でも放映されたドラマ「鬼〈トッケビ〉」のロケ地としても有名だ。

 白い砂浜と青い海を誇る江陵エリアは、釜山や済州島に次ぐ国内有数の海のリゾート。

 ソウルから2時間弱の距離にありながら、こんな風景に出合えるとは……と驚かされるだろう。

 韓国で初めてコーヒーの栽培に成功した地でもある江陵。

 250以上のカフェとロースタリーがあり、“コーヒーの街”としても知られている。

 街には新鮮な海の幸を味わえる店もあるから、海とコーヒーに癒されつつ、江陵ならではの時間を。

●ソウルから江陵への行き方

ソウル駅からKTX 江陵線(ソウル~江陵路線)で約1時間40分、江陵駅下車


■ツーリストタクシーの仕組み解説

【STEP1】
江陵駅に着いたら観光案内所へ

 受付は江陵駅構内(1番出口手前)の観光案内所で。日本語可能なスタッフがいて安心。

【STEP2】
3つの観光スポットから1カ所選択

 必須観光地(鏡浦海辺、安木コーヒー通り、江陵伝統市場)から行きたい場所を選ぶ。写真は鏡浦海辺。

【STEP3】
自分の行きたい場所をセレクト

 江陵市内ならばどこでもOK。景勝地などの観光地のほか、レストラン、カフェもセレクト可能。

【STEP4】
ゴールは駅? それとも……?
自由に決めて

 戻る場所は所要時間内なら駅でもホテルでもOK。時間が超過する場合は応相談。

江原道ツーリストタクシー“江陵”

受付時間 9:00~17:30
受付場所 江陵駅観光案内所
電話番号 033-640-4534(日本語可)
利用料金 3時間 20,000ウォン(1時間超過ごとに10,000ウォン)
     ※交通費のみ。観光施設の入場料、飲食代などは各自負担
乗車人数 1台につき4名まで
持ち物 パスポート
http://taxi.travelgangwondo.com/
※利用される際の車のボディデザインは、全車個人タクシーのため写真と異なる場合があります。

2019.07.11(木)
Text=Mie Nakamura
Photographs=Nanae Suzuki

CREA 2019年8・9月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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