歴史的建築物内にあるショップで
台湾の若者のセンスに触れる
MRT中山駅から徒歩5分。街路樹が美しい中山北路を歩いていくと、白亜の洋館が見えてきます。
ここは1926年に建てられ、かつてはアメリカ領事館だった建物。
今から17年前にリノベーションされ、「光點台北」という名のアートスポットに生まれ変わりました。
![緑に包まれた建物は居心地の良い空間。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/e/-/img_5eaa72a2cbaeb91d147875e0b721d588296578.jpg)
館内にはカフェやバー、ミニシアターのほか、今回ご紹介するセレクトショップ「光點生活」があります。
今でこそ台北には台湾ブランドを集めたショップが多数ありますが、ここはその先駆となった存在です。
日用雑貨からスキンケア商品、文房具まで幅広いジャンルの優れたモノを扱っています。
![天井が高く、広々とした空間にさまざまな台湾ブランドの商品が並べられています。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/5/-/img_6579813d198bc67aadcf8a0c2bd01852218313.jpg)
デザイン業界に詳しい店長によれば、知名度にはこだわらず、キラリとしたセンスが光るものを発掘しているとのこと。
ポップアップショップなども開催され、訪れるたびに新しい台湾ブランドにめぐり合える場所となっています。
中でも目を引くのは、葉脈や花びらなどをモチーフにしたエレガントなアクセサリーブランド「moorigin」、日々の暮らしの風景からインスピレーションを得てデザインされた靴下ブランド「+10・テンモア」、さらに前衛的なデザインが評判の革靴ブランド「CLAVE」など。
いずれも独創的なデザインが魅力で、台湾の若手デザイナーたちの溢れんばかりの才能を感じられます。
![「+10・テンモア」の靴下は日本人の間でもじわじわと人気が高まっています。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/8/-/img_682c52ad3d9964c803b3536dff956209269600.jpg)
また、「光點台北」は著名な映画監督である侯孝賢(ホウ・シャオシェン)氏がプロデュースしているため、映画関連グッズが充実しているのも特色の一つ。
台湾内外のインディーズ映画のDVDを多数扱っており、特に台湾映画が好きという方には見逃せないスポットとなっています。
そのほか、台湾原住民族や客家人のアーティストたちの音楽CDなども手に入ります。
![台湾の多様な民族の音楽を知ることができます。CDは試聴可能です。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/9/-/img_a92949383675c614ae7ec0913d1cd309179081.jpg)
デザインから映画、音楽まで、台湾カルチャーにどっぷりと浸れる空間で、いつもとはちょっと違うお土産を探してみましょう。
2019.04.25(木)
文・撮影=片倉真理