少量ずつ、いろんなものを味わいたいときは、やっぱり居酒屋。吟味された素材のシンプルなつまみにお酒もすすみます。おいしさ保証付き、お店が醸し出す“居酒屋の良心”にもグッとくる!
秋田屋の
特製たたき
●推薦人:小宮山雄飛さん
![特製たたき 220円(税抜)※ひとり1串限り](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/0/-/img_e0bd076e36e5351e21ad166d6713a8d8122419.jpg)
ひとり吞みをライフワークとしている僕にとって、ツマミがおいしいというのは良い居酒屋の絶対条件。
なにしろひとりですから、話し相手などいません、自然とお酒とツマミに集中することになるので、ツマミのクオリティは重要。
さらにひとりの場合はあれもこれもとは頼めませんから、一品一品選ぶ時点で真剣勝負。間違った注文をしてしまったら、お店を出るまでずっと後悔することになります(何度そんな苦い経験を積んだことか)。
その点、秋田屋さんは全てのツマミが「そうそう、こういうのが食べたかったの!」と酒吞みなら誰もが納得の逸品ばかりなので、安心して注文できます。
![にこみどーふ 500円。牛もつの煮込みに焼き豆腐が加わる。牛肉の旨みが濃厚に感じられるが、塩ベースでさっぱりしている。一味唐辛子がぴったり!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/a/-/img_ea0fa24a075bd49f0d405a2709d95c46221889.jpg)
その中でも必ず頼むのはひとり一串限定の「特製たたき」。
豚の正肉の切り落としに喉の軟骨をたたいたものを入れ、つくね状に。これを甘辛いタレ(この味がまた、これこれ! と嬉しくなるほど王道のおいしさ)につけて焼いた、最強の一本。
聞けば豚一頭の喉軟骨から二串しか作れないというから、ひとり限定一本というのもうなずけます。
![にらおひたし 300円は、だし醤油をかけて提供。きぬかつぎ 350円は里芋の底が切ってあるので、にゅるっと皮が簡単にむけて食べやすい。塩が合う!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/-/img_933b635b6c5531d5b567f6f55d70efaa244921.jpg)
さらに塩を付けて食べる素朴さがたまらないきぬかつぎや、タレものの合間の箸休めにも嬉しいさっぱりしたにらのおひたしなどなど、ほんとにどれを取っても「これこれ!」とにんまりしてしまう安定のツマミのオンパレード。
定番の煮込みも外せないし、うーん、こうなったら秋田屋さん全ツマミ紹介4ページ特集とか、どうでしょう、CREAさん?
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/6/-/img_3626a4874be9106dab88c4acd96149e8231460.jpg)
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/5/-/img_15fb075b14756fa7e92d3875bcb5aaec207716.jpg)
秋田屋
所在地 東京都港区浜松町2-1-2
電話番号 03-3432-0020
営業時間 15:30~21:00 L.O.、土曜 ~20:00 L.O.
定休日 日・祝・第3土曜
価格 2,500円~
カード NG
席数 テーブル 52席、カウンター 6席(立ち飲みスペースあり)
おすすめの人数 ひとりで大丈夫
※炭火で焼く豚のもつやき(2本1皿) 360円が看板メニュー。冬は湯どーふ 400円やなまこ酢 500円なども登場する。秋田の清酒・高清水の小徳利(約2合) 550円に合うつまみが揃う。
2019.01.14(月)
Text=Yuhi Komiyama
Photographs=Wataru Sato
CREA 2019年2・3月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。