世界最大の石造建築物ピラミッドの内部を上ってみよう。ツタンカーメンの煌びやかな宝物を間近で見てみよう。古代エジプトのファラオたちが成し遂げた偉業を、およそ5,000年の時を超えた今、体験できるのはまさに奇跡!
偉大なるエジプト体験は時を超越して人の心を動かし、価値観さえ変えてしまう。2017年10月から直行便が復活し、日本からカイロへは約14時間。ファラオたちの栄華が花開く地へ、ひとっ飛びだ!
“紅海のリヴィエラ”の中心都市
![“アラビアンブルー”とも呼ばれる独特の青をたたえた紅海。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/0/-/img_50b4528d41ddd78cc860572a4654c1f3176729.jpg)
砂漠の乾いた風景が続く旅において一服の清涼剤となるのが、ビーチリゾート。しかもエジプトは世界で三本の指に数えられるダイビングポイント、紅海に面している。
紅海のビーチリゾートといえば、シナイ半島の先端に位置するシャルム・エル・シェイクやダハブが有名だが、本島側にあるハルガダは移動の面で好都合だ。
ルクソールの北東約300キロ、陸路で行くことができる。カイロからは空路約1時間。日本からの8日間のツアーでは、あちこち回る途上にあり、紅海も体験したい向きにおすすめだ。
![ハルガダ-ルクソール間の陸路移動はこうした休憩所に幾度となく立ち寄る。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/6/-/img_86aaee757d33f5e15e4c0eea0f869ba7231403.jpg)
今回、ハルガダ-ルクソール間は陸路だったが、一部、軍の護衛車が先導する区間があった。10キロくらいごとに管轄が変わるのか、検問のような場所で護衛が交代すること、4~5回。
しばらく走っては、車から降りて、お茶でも飲んで休憩、を繰り返す。最初は軍の警備にびっくりしたが、ピリピリした空気というより、のんびりとしたもの。万一に備えた対策のようだ。
![降雨量が少ないため、抜群の透明度を誇る紅海。砂漠と海のコントラストが圧巻。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/-/img_3d39fd5feb958d18f1e5411840889c3a133230.jpg)
さて、紅海。
海の色が違う! 深いけれども、軽やかさのあるブルーで、砂漠のサンドベージュとのコントラストが美しい。
雨が少ないために透明度の高い水面下ではオレンジ色のキンギョハナダイの群れが花びらを散らしたように舞い、ナポレオンフィッシュも愛嬌たっぷりだ、そうだ。
でも今回はスケジュール(陸の取材が盛りだくさん)的に残念ながら、ダイビングはおあずけ。ちなみに、他の紅海のビーチリゾートよりも、ハルガダはダイビング料金がリーズナブルで狙い目だ。
![街の息吹が感じられる、シガーラ地区のダウンタウン。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/1/-/img_1194747eb280d691eafba55ab6d1f415209591.jpg)
![遠くにモスクと「ハルガダ・マリーナ」を望む。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/a/-/img_bad3ea4e284feec83cd63782963a85c5157587.jpg)
ハルガダはスエズ湾の南、“紅海のリビエラ”の中心都市。もともとは小さな漁村で、1910年代に石油が見つかったことはあったけれど、1980年代からはビーチリゾートとして方向転換したという。
街は海岸線に沿って約40キロにわたり、大きくは3つのエリアからなる。
バザールや古い街並みが広がる「エル・ダハール」、中・高級ホテルが集まり「ハルガダ・マリーナ」の誕生で注目を浴びる「シガーラ」、“村の通り”を意味する新興開発エリアの「エル・メムシャ」。
2018.12.11(火)
文・撮影=古関千恵子