Magnificent View #1436
チヴィタ・ディ・バーニョレージョ(イタリア)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 切り立った崖の上に突如として現れる村は、まるで天空に浮いているかのよう。

 このような僻地に村が生まれたのは、2,500年以上も前のこと。先住民族のエトルリア人が、天然の要塞ともいえる崖の上に、自分たちの居住地を築いて以来の長い歴史がある。

 アニメーション映画の『天空の城ラピュタ』を思わせるような絶景は圧巻だ。だが、ここには「死にゆく町」という不名誉な別名もある。

 常に崖が崩壊の危機にさらされていることと、アクセスや住環境の悪さから住民が年々流出していることから、そう呼ばれるようになったのだとか。

 隣町とも隔絶され、村に入るには、長さ300メートル以上に及ぶ急勾配の細い橋を渡っていかなければならない。暮らしているのはわずか数世帯。まさに陸の孤島だが、その寂しさに哀愁を感じるのか、最近は観光客も増えつつあるという。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2018.10.03(水)
文=芹澤和美