表情豊かな裏編みのカシミヤニット＆ストールは、ふわふわの感触も感動もの。また今シーズンは、布帛アイテムも充実。なかでもウールのキュロットがイチオシだそう。ニット￥30450、ストール￥34650、ニットの下に着たカットソー￥24150、キュロット￥37800
世の中は夏真っ盛りですが、ファッション業界はすでに秋冬物一色。ということで、今回はいち早くおすすめのニットブランドをご紹介したいと思います。その名はアバティ。ここ数年注目していたのですが、先日プレスルームでお話を伺ったところ、私のワードローブの定番として大活躍しているクローチェクロスと同じデザイナーということが発覚。その魅力を再確認し、あらためてファンになったのでした。
アバティは、高級ファッションのインポーターが、その審美眼を生かして“日本でも上質なものを作りたい”と立ち上げたニットブランド。その際、デザイナーとして白羽の矢を立てられたのが、山口富美江さんです。彼女は、自ら開発した素材が海外メゾンで使用されることもあるほど“素材”に精通した人。両者がタッグを組み、トレンドに左右されないハイクオリティな素材と仕立てにこだわった“大人のためのスタンダード”を生み出したのです。
左：ドルマンスリーブがさりげないモード感を漂わすコットンのカットソー。大人のカットソーは何も味つけがないとカジュアル過ぎるし、デザインが行き過ぎると若作りになってしまうので、このくらいの遊び心がベスト。カットソー￥27300、スカート￥34650右：カシミヤシルクのラメ入りニットは、まるでカットソーのような軽やかさ。Uネックのほどよい開き具合や長めの身頃など、細かいところに今年らしさが。控えめなラメも上品で大人っぽい印象。ニット￥61950
素材は、イタリア製のカシミヤが中心。デザインは基本的にミニマムなスタイルですが、計算し尽くされたシルエットやボリューム感が洗練されたニュアンスを醸し出しています。サイズ感も、タイト過ぎず大人の身体をきれいに見せてくれる絶妙なさじ加減。モードなアイテムとも好相性でありながら安心して長く愛用できそうな点は、ワードローブの基盤にしたい頼れる存在。この秋冬物からは新宿伊勢丹でも見られるそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
コロネット
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Column
河井真奈の「デイリー名品」
CREAでもお馴染み、スタイリストの河井真奈さんが見つけた、日常で愛用できる「ファッションの名品」をお届け！
2012.08.02(木)
text:Haruko Murakami
