収納アドバイザーに
片付け方を教えてもらう

 自宅は、食事をする場であり、おもてなしの場であり、仕事場になることもあり、子どもが勉強をしたり遊んだりする場所でもある。ありとあらゆる「モノ」が、家族が増えるにつれ、急激に増えていく。だからこそ、毎日の片付けは欠かせない。

 しかし、山本さんは家事の中でも特に片付けが苦手。夫に頼むと全部捨てられてしまうので、頼めない。部屋がどんどん荒れていく。山本さんの家では、一部屋が「モノ」で占領されてしまい「物置部屋」となってしまっていた。

 途方に暮れてついに昨年末に収納アドバイザーによるお片付けアドバイスを頼んだところ、モノの整理の仕方、捨て方のコツを学べてとてもよかったとのこと。

「『モノを置く場所を決めてあげる』というポイントがわかりました。スッキリしたので、一部屋増えたようです。人も呼べるし、気持ちもよいし、片付けが苦手な人にはおすすめですよ」

左:モノでいっぱいになった部屋。
右:片付けのコツを学んでスッキリ!

お手伝いはポイント制
グズグズ対策は競争心を利用して

 海徳くんは、今5歳。「あれがほしい、これがほしい」とダダをこねることも。そんなときには「お手伝いポイント制」でせっせとお手伝いをしてもらってポイントをためる。

 グズグズしてなかなかいうことを聞かないときには、「服を着替える競争をしよう!」「どっちが早くお布団に入るか競争しよう!」「お片付けは誰が早いかな!」と、男子の競争心をうまく利用してゲーム感覚で楽しむ。

「あまり気張らず、抱え込まず。完璧を求めず、結果をすぐに期待せず」

 そんな気持ちで子育ても仕事も、病気に対してもできることから一歩ずつ取り組む。

 「『母親だから』『子どもが病気だから』と環境や様々な試練をいいわけにして、自分で自分を制限し、完璧な母親像とのギャップに悩んだ時期もありました」と山本さん。今は周りにSOSを発信し、人に頼る自分を受け入れることもできるようになった。

 「完璧な母親にはなれないけれど、働く母親の姿は見せていきたいんです。だから自己表現の場でもある仕事はやめません」と明るい顔で語ってくれた。

子どもの病気を通して、新しい世界が広がった。

Column

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2018.04.19(木)
文・撮影=HITOMINA