おかずでビールを飲み
シメにサラサラ潮州粥

 日本ではあまり知られていない潮州料理ですが、マレーシアでは人気。なかでも潮州粥にはファンが多く、私もマレーシアに暮らしていたころ、せっせと通っていました。

 お粥自体はとてもシンプル。サラサラに炊いたご飯で、味つけはありません。潮州粥の大きな特徴は、お粥に合わせる多彩なおかず。多い店になると50種近いメニューがそろっています。

「これ」と料理を指すと、店のお兄ちゃんが手際よく皿に盛ってくれる。小皿での提供で1皿150~300円ぐらい。

 豚ホルモンの醤油煮、豚の角煮、アサリのピリ辛炒め、四角豆の炒めもの、煮卵、厚揚げ、冬瓜入りの鶏スープなど。おかずは醤油系の味つけや干し海老を使ったものが多く、日本人にもなじみのある味。ビールのおつまみにも最高です!

手前にあるのはアヒルの塩卵で、お粥にはかかせない味。外側に殻があるので、中身をスプーンですくって食べる。とてもしょっぱいので、すこしずつ食べる。
潮州粥は、広東粥に比べて店舗数は少ない。中国系マレーシア人の多く住むエリアにある。たいてい夕方からオープンし、深夜遅くまで営業している。

 さらに、マレーシアではこんなところでもお粥が食べられます。

2017.03.24(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)