夜景撮影に失敗しないためのコツ その1
「機材準備が万全なら恐れるに足らず」
夜景撮影は難しいという意見を聞くことが多いが、カメラなどの機材準備と下見をしっかりしておけばきちんと撮れるのだ。
難しいと嘆く人の話を聞くと、ほとんどの人が手持ちで撮ろうとしていた。それは無理。
私だって、大股開いて人間三脚の訓練をしていた時でもシャッター速度2分の1秒が限界だった。そこで重要なのがカメラより三脚。三脚は重ければ重いほどずっしりと安定するのでよい。
次にレリーズを使用する。直接シャッターボタンを押すより、レリーズでシャッターを切った方がカメラ本体に与える振動が少なくなる。
またミラーアップ機能が付いているカメラでは必ずミラーアップしてからシャッターを切ろう。デジタル一眼レフカメラでは内蔵されているミラーの振動がブレに繋がるのだ。その点、ミラーレスカメラはミラーがないのでそのままで大丈夫。
そしてレンズの手ブレ補正機能は必ずOFFにすることを忘れずに。これは三脚でカメラを固定した場合に手ブレ補正機能がONになっていると、レンズが勝手に微動するからだ。
まとめると、以下の通り。4つの基本を守ってね。
(1) 三脚必須
(2) レリーズ使用
(3) ミラーアップをしてからシャッターを切る
(4) レンズの手ブレ補正機能はOFF
2016.11.27(日)
文・撮影=山口規子