思春期の子どもにこそ、コミュニケーションをとる努力は欠かさない
中学1年生男子と小学4年生女子。不審者情報の連絡などが多い昨今、ふたりの習い事については、送り迎えなどができる範囲なのかを考える必要がある。
なるべく会社の近くのスクールを選び、子どもが習い事をしている間は会社に戻って仕事をする。子ども用プログラムのあるジムに入って、子どもと一緒にジムに行き、自分自身も体を鍛える。などなど、送り迎えだけで終わらないような工夫をしている。
また、親にまとわりつく年齢ではなくなったとはいえ、まだまだ子ども。子育ての悩みは尽きることがない。
小さい時は仲のよかった子どもたちだが、思春期にはいるにつれ、よくケンカをするようになってきた。会話のすれ違いも多い。
むしろこれからコミュニケーションをしっかりとる工夫が必要だと感じている千代さんが実践していることはふたつある。
「ママ塾」で、勉強の理解度をさりげなく把握
ひとつは「ママ塾」だ。
夜は20時から「集中タイム」。千代さんは仕事、子どもたちは宿題。親子で集中する1時間のあと、21時からは「ママ塾」の時間だ。千代さんはパソコンをしまって、子どもたちの勉強のわからないところを教える。「ママ塾と言っても、大したことはやっていませんが」と笑うが、中学生には英語を、小学生には全般のわからないことを教えている。
小学生や中学生になって子どもたちが大きくなると、親は子どもから目を離してしまいがち。
押し付けがましくない程度に、同じ空間にいて互いに集中する時間を持つ。さりげなく勉強を見て、子どもの学習進度を把握する。そして、子どもがわからないところを質問しやすくするために便宜上「ママ塾」という名称をつけているのは、いいアイデアであると感じた。
もうひとつは、家族で遊べる何かを作ること。今家族ではまっているのは「Yフリッカー」だ。
「Yフリッカー」は、見た目はキックボードのようだが、乗り方は違い、腰を振って体重を移動させることで動く三輪車のようなもの。
子どもにとってはバランス感覚が鍛えられ、大人にはダイエットに効くということで、家族で楽しむことができる。あっという間に乗り方を覚えてしまう子どもに、乗り方のコツを聞いたりしながら、わざわざ遠くまで遊びに行かなくてもサッと気分転換ができる。密かにダイエット効果を感じるのもうれしい。「増えてきていた子どもたちのケンカの仲裁をすることも減ってきました」とニコリ。
おかずごはんシリーズでドンと夕食
どうしても仕事がたまってゆっくりとごはんを作れない日のお助けアイテムは、味の素の「Cook Do」だ。レトルトと侮るなかれ。最近の「Cook Do」は、どんどん進化している。特に千代さんが気に入っているのが、炊飯器一つで美味しくて豪華な食事が完成する「おかずごはん」シリーズだ。「アジアンチキンライス」や「中華豚おこわ飯」、「チキンパエリア」など、具と米と一緒に炊飯器に入れるだけで、本格的な味のごはんが出来上がる。どんどん増す子どもたちの食欲に対応するためにも、ぴったりのお助けアイテムだ。
また、アメリカ人である千代さんは、日本語のほか中国語と英語が堪能だ。子どもたちにも、英語や中国語を学び、グローバルな視点を持つようになってほしいと考えているが、無理強いはさせないし焦ってもいない。「来年の夏休みには香港に連れて行って、語学のサマースクールに入れたいと考えているんです。観光もできて、美味しい香港料理も食べて、語学スキルも向上して、いいこと尽くしでしょう?」
これから思春期に入れば、今よりさらにむずかしい局面も出てくるだろう。だが、「子どもたちとは一生友達でいたい」と語る千代さんは、親だからといって偉そうにするのではない。楽しいことばかりを提供するわけでもない。常にゴールを意識しながら、楽しいこととセットで子どもたちを信頼し見守る姿勢には、学ぶところが多い。
Column
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2016.11.17(木)
文・撮影=HITOMINA