何年も住んでいるうちに、自然と少しずつモノが増えてきます

東京では毎週末に代々木公園へ行くのが楽しみ。イベントをいろいろやってるので。

 現在、東京・軽井沢・福井と三拠点生活を送っていますが、どの家も所有しているわけではなく、賃貸物件をお借りしています。私たち夫婦には、家を持ちたいという願望がないんですよね。その理由を自分なりに分析してみました。

(1) いろんな場所に住んでみたい

銀座で夜景を見ながら浴衣&シャンパン。東京の夜は楽しい。

 二人とも、一緒に住むようになるまでも結構いろんな場所に住んでいました。ひとところに落ち着きたくないというよりも、せっかくだからまだ住んだことのない場所で暮らしてみたい、どんな街なのか知りたい、そこで新鮮な経験をしてみたいという好奇心からです。だから二人とも旅行も大好きです。

季節によってすごく表情が変わる軽井沢の自然の中を散歩。

(2) モノを増やしたくない

 引っ越しはモノを減らすいいチャンス。

 断捨離好きなので、普段からいらないモノはすぐに処分するように心がけてはいるのですが、何年も住んでいるうちに、自然と少しずつモノが増えてきます。そうすると、「モノが増えたなあー、すっきりさせてリフレッシュしたい」と思い始めます。

 8年間住んだ目黒の家から引っ越すときには、かなりの家財道具を捨て、洋服も1/3ぐらいは処分しました。引越しの時には、毎回「家の中にこんなにモノがあるのか!」と「こんなに不用品を溜め込んでいたのか!」を思い知らされます。

(3) その時々で価値観が変わってくる

 以前は体が弱かったせいもあり、家にいる時間がとても大切でした。アトリエも兼ねていますから、家に求めるのは、「広さ」と「環境」。5LDKでも広すぎるとは感じていませんでした。

 どの駅からも徒歩20分という距離でしたが、行き帰りはほぼタクシーを使うという生活でしたし、それよりも静かで犬の散歩がしやすくて、広々としたリビングがあるということが重要でした。

 でも今はすっかり元気になり、自分の交友関係も行動範囲も広がったので、「すぐに出かけられる場所」「駅が近いこと」が最優先に。三拠点生活では、東京にいるのは月の半分なので、広さは重要ではありません。

 外注していた掃除も自分でするようになったことで、「掃除しやすく自分が管理しやすい広さ」というのも考えるようになりました。

『伊勢で幸せ開き』松尾たいこ・絵・文(小学館)から

2016.08.27(土)
文・撮影=松尾たいこ