【次に流行るもう一曲】
pika「girls!」

王道ともいうべきダンスミュージック!

伊藤 2曲目はインディーズですが1stシングルとなるpikaの「girls!」、こちらは王道のダンスミュージック。

山口 いつの間にか、Jポップの中のジャンルとして確立されましたね。アーティストだけでなく、レーベルも知りませんでした。

伊藤 サウンドからも弾けた女子をイメージさせるんだけど、メロディや歌詞は意外とJポップど真ん中で、ドリカムに憧れてたっていうのがわかる感じですね。

山口 そうですね。ただ、どの世代の共感を得ようとしているのか、ターゲットが見えにくかったな。女心は普遍ということなんですかね?

伊藤 パーティー好き=恋バナで盛り上がる=井戸端会議みたいな(笑)。ただLDH女子チームに埋もれてしまうようにも思うので、もっと尖りをだせるといいのかなぁ、って勝手に思った。もうワンスパイス!

山口 まあ、インディーズの1枚目ですからね。超青田買いな紹介ですね。ボーカルには表現力があるので、今後に期待しましょう。

pika「WALTZ」(「girls!」収録)
TOPDOG RECORDS 2016年6月15日発売
1,111円(税抜)
■pikaは岐阜県出身のシンガーソングライター。中学生の頃、大好きだったヒラリー・ダフのステージを見て感動、自身もアーティストを志すように。上京し、専門学校卒業後はライブハウスや路上での活動を開始。ダンス&ヴォーカルのスタイルを確立する。ソロ名義とは別に、piyu-kaという2人組ユニットとしての活動も行っている。
■オフィシャルサイトURL https://pika-official.amebaownd.com/

山口哲一 (やまぐち のりかず)
(株)バグ・コーポレーション代表取締役、コンテンツビジネス・エバンジェリスト、音楽プロデューサー。「デジタルコンテンツ白書」(経済産業省監修)編集委員。経済産業省「コンテンツ産業長期ビジョン検討委員会」委員。国際基督教大(ICU)高校卒。早稲田大学在学中から音楽のプロデュースに関わり、中退。1989年、バグ・コーポレーションを設立。音楽プロデューサーとしてSION、村上“ポンタ”秀一のマネージメントや、東京エスムジカ、ピストルバルブ、Sweet Vacationなどの個性的なアーティストをプロデュースする一方、音楽ビジネスとITに関する実践的な研究を行っている。プロデュースのテーマは、新しいテクノロジーの活用、グローバル展開、異業種コラボレーション。2011年頃から著作活動を始め、国内外の音楽ビジネス状況の知見を活かし、音楽(コンテンツ)とITに関する提言を続けている。エンタメ系スタートアップを対象としたアワード「START ME UP AWARDS」をオーガナイズし、プロ作曲家育成「山口ゼミ」や「ニューミドルマン養成講座」を主宰するなど、次世代の育成にも精力的に取り組む、異業種横断型のプロデューサー。近著に『新時代ミュージックビジネス最終講義』(リットーミュージック)、『10人に小さな発見を与えれば、1000万人が動き出す。』(ローソンHMV)、『最先端の作曲法 コーライティングの教科書』(リットーミュージック・伊藤涼との共著)、『とびきり愛される女性になる。 恋愛ソングから学ぶ魔法のフレーズ』(ローソンHMV・伊藤涼との共著/「ラブソングラボ」名義)、『DAWで曲を作る時にプロが実際に行なっていること』(リットーミュージック)、『世界を変える80年代生まれの起業家 起業という選択』(スペースシャワーブックス)、『プロ直伝! 職業作曲家への道』(リットーミュージック)などがある。
Twitter https://twitter.com/yamabug
BLOG http://yamabug.blogspot.jp/
詳細プロフィール http://yamabug.blogspot.jp/2010/05/profile.html

伊藤涼 (いとう りょう)
音楽プロデューサー、ソングライター。「青春アミーゴ」などのミリオンセラーをプロデュース、後にフリーランスに。ソングライターとして、乃木坂46「走れ!Bicycle」、AKB48「ここにいたこと」などの作品がある。作詞アナリスト、フードミュージックプロデューサーとしても活躍。論理的で明晰な分析力に注目。著書に『作詞力 ウケル・イケテル・カシカケル』(リットーミュージック)、山口哲一との共著に『最先端の作曲法 コーライティングの教科書』(リットーミュージック)がある。
マゴノダイマデ・プロダクション http://www.mago-dai.com/
ブログ「伊藤涼の音楽」 http://ameblo.jp/magodai/
伊藤涼が主宰する作詞研究室リリック・ラボ 
https://www.facebook.com/lyric.laboratory/?ref=ts&fref=ts

Column

来月、流行るJポップ チャート不毛時代のヒット曲羅針盤

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2016.06.13(月)
文=山口哲一、伊藤涼