なんと庭にも小さな桜の木があります

アトリエ到着の日。満開の桜の中、小さくお花見。

 およそ4カ月ぶりに福井にやってきました。アトリエのある越前町はかなりの豪雪地帯と聞き、暖房設備が充実していない工房では寒すぎて作業できないと判断。冬の間はクローズしていたのです。

 そして「千年陶画プロジェクト」を手伝ってもらっている地元のスタッフに聞くと、やはりこの冬も相当、雪が降ったようです。

前回同様、軽井沢に置いてある私の軽自動車を福井に移動させました。4~11月は毎月アトリエに通うつもりなので、車は必需品なのです。夫が運転し、上信越道から北陸道を抜けて400キロぐらい、福井までおよそ5時間半のドライブ。

 途中、富山インターで高速を降りてお昼を食べます。富山や金沢は、北陸の海の幸に恵まれていて、回転寿司でもかなりレベルが高いんですよね。私たちが最近気に入っているのは、インターから10分ほどのところにある「すし玉」。あっという間に満席になる人気店で、いつも活気があります。

 黒板に書いてある旬のオススメから、白エビの握り、かわはぎなど堪能しました。なかでも一番おいしかったのが、生のホタルイカの握り。東京ではあまり生で食べる機会がないので、新鮮さと爽やかな味に驚きました。

リビングからの借景。満開の桜。

 さて久しぶりの福井は、思いがけず桜が満開のタイミングでした。

 私のアトリエは、福井の陶芸(越前焼)に関係する施設(展示館、体験施設、研修場など)と芝生広場や旅館、お蕎麦屋さんなどがある越前陶芸村に隣接しています。

 途中の景色を車内から眺めながら、「アトリエの周りにも桜があるといいねえ」なんて夫と話していたのですが、到着してみると村内は満開の桜でピンクに染まっています。桜の季節に訪れるのは初めてだったので、これほど桜が多いとは知りませんでした。

 アトリエの前にも桜が咲いています。ちょうどリビングから眺められるので、食事をしながらお花見気分。なんと庭にも小さな桜の木があります。庭に桜の木がある家に住むのは初めてなので、とても嬉しいです。こちらは工房で作業している時に見える位置にあります。

久しぶりに大好きな「だいこん舎」でおろしそば。福井ならではの味。

2016.04.16(土)
文・撮影=松尾たいこ