MIKIMOTO
パールのネックレス
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多くの女性が「基本のジュエリー」として持っている、パールのネックレス。冠婚葬祭などのフォーマルな席からデイリーまで幅広く使えて、上品。首に沿う長さ約40センチのパールネックレスは、洋服で例えるなら白シャツやトレンチコート。王道ベーシックの最たるアイテムです。
しかし、白シャツやトレンチこそ時代に合わせてきちんと更新し、自分に似合うデザインやサイズを追求していかなければ古い印象になってしまうのと同様に、パールのネックレスも、肌や体形の変化とともに微調整していくことがとても重要なのです。珠の大きさ、カラー、長さによって印象が変わってくるので、定期的に見直して、年齢とともに少しずつ変えていくとよいと思います。
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パールの輝きは、とても華やかでインパクトがあるもの。つける人によって、清楚にもゴージャスにもセクシーにも、自在にイメージが変わります。だからこそ、「どうつけこなしたいか」というビジョンを持つことが大事。パールのネックレスは、「今の自分」の姿を見つめることで、もっと素敵に楽しむことができるのです。
ベーシックなアコヤ真珠の約40センチネックレス。ミキモトの場合は、アコヤ真珠の珠のサイズを5ミリ刻みで選ぶことができ、長さも40センチを基本にしつつ、珠を数個抜いたり付け足したりと好みに合わせてオーダーが可能。これから先、長くおつきあいしていくことを考えて、信頼できるブランドから選ぶといい。
伊藤美佐季(いとうみさき)
ジュエリーディレクター。30代でイタリアに遊学、帰国後、スタイリストに。ジュエリーや洋服のスタイリングのほか、ジュエリーに関する講演なども行う。
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Column
伊藤美佐季のジュエリーのある人生
ジュエリーディレクターの伊藤美佐季さんが指南する、大人のためのジュエリーの選び方と、つけ方のエッセンスを連載でお届けします。
2016.04.17(日)
photographs=Masashi Ikuta(makiura office)
styling=Misaki Ito
hair=KOTARO for SENSE OF HUMOUR
make-up=ITSUKI(SIGNO)
model=Petra
text=Miwako Yuzawa
CREA 2016年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。