動物の中ではトラが一番好きだという。「単独行動なところが好きです。だって、森の中で1頭で暮らしてるんですよ? そのメンタルが信じられないなって思うんですよね」。 濡れながら樹の高いところでまったりとしていたレッサーパンダ。「なんで笹を主食とするようになったんだろう? 不思議ですよね」と興味津々に見つめているうちにレッサーパンダも顔を上げ、こちらへ視線を送る。 近くに生える植物を食べながら、優雅に水浴するインドゾウ。「どしゃ降りの雨なのに嫌じゃないのか。すげぇなぁ」。その言葉に自然と共存する動物たちへの畏敬を感じる。 早い段階で「雨の動物園も悪くないな」とポツリ。 こんな近くで見られるの!? フンボルトペンギンの昼食タイムに遭遇。飼育担当者の隣に立ち、アジを直接受け取った瞬間、ポイっと放る1羽が。「おいしいものを選り好みしている」と聞いた松井さんは「頭いいな」と感心。 ゾウ像の前での1枚。 (左)雨に打たれながら佇むセスジキノボリカンガルー。(右)ブラキエーションするボウシテナガザルを見ながら「あれくらい腕に筋肉がほしい」。 園内で遭遇した村田浩一園長に「クマの親子像がありますから、間に立って母グマの話を聞いてください」と薦めを受けた松井さん。母グマをじっと見つめて「僕の目線からは母グマが子グマのように見えました」。 (左)隣接された横浜市繁殖センターで飼育下繁殖しているカンムリシロムク。(右)分類表や展示物に必ず目を通す。「勉強しかしてこなかったから、こういうものを読まないと理解できないんです」。