島の最南端にある、小さな入江に面した宿根木集落。 元祖 佐渡市公認の旗が目印!「佐渡天然ブリカツ丼定食(5枚)」1,450円。 大将おすすめのネタを厳選した「佐渡の鮨おまかせ(9貫)」3,800円。この日は、鮑、南蛮エビ、カワハギ(肝)、ヤリイカ、ブリトロ、メバルなど。 昔ながらの醤油ベースのあっさりとした「ラーメン(醤油)」650円。美しく透き通ったスープには、鶏ガラの旨みがたっぷりで身体に沁みます。 「佐渡のファミレスですね(笑)。家族で気軽に入ってもらうため、メニューはバラエティ豊か。大人はお刺身で1杯、その横でお子さんがエビフライや餃子をといった感じで和やかな雰囲気です」と大将の鶴間博之さん。 漁港直行の新鮮なお寿司はもちろん、多彩なメニューで観光客だけでなく地元住民に愛され続ける名店。 仁王門から本殿に向かう参道には青々とした苔も。 樹齢400年の杉並木の参道は神秘的。歩くだけで心が洗われるような感覚に。 京都の清水寺を模した「救世殿」があり、本尊も京都の清水寺と同じく千手観音菩薩。 朽ちている壁面や柱からも、当時の絢爛豪華な装飾が伝わってきます。 木造一軒家の一角で、丹精込めてつくられるドーナツにほっとひと息。 リピーターが多いドーナツ「プレーン」110円。「きび」120円。「プレーン5個入り」550円。キュートなラベルはイラストレーターの佐藤ジュンコさんによるもの。 ドーナツのほかに「ドーナツラスク」も販売。日持ちするのでお土産にもぴったり。 「みらい商店」がデザインした羽茂大崎の名物やドーナツなどまんまるいものが染められている「タガヤス堂オリジナル手ぬぐい」1300円。 手づくりコーヒーシロップの「コーヒー牛乳」400円。「佐渡レモングレイズ」190円。 「ニカラ」という店名はジョージアの画家、ニコ・ピロスマニの愛称から。 元々のコンクリートは生かしつつ、壁を塗り直し、本棚を作り、電気を入れてクーラーを設置するなど快適な空間に。 本屋の店主たちがまとめた冊子もさりげなく。 佐渡の人がつくったZINEなど、佐渡にまつわる本もずらり。 幸乃さんおすすめの本は、羽茂大崎の米農家さんが農作業の合間に見えた風景をまとめた『農家の日々記 2020年秋冬-2021年春夏』(伊藤竜太郎)1,000円。その中に「これが元々の小屋」と指を指して教えてくれました。 本だけでなく、ポストカードや一筆箋などの雑貨も販売。 小さな窓には、熊の土人形や大崎地区絞張集落に伝わる絞張馬と呼ばれる藁細工が。 2020年にIターンで佐渡へ。「選書はもう少し突き詰めていきたい」と幸乃さん。 石仏は小泊石工(こどまりいしく)の名人五平の作だと伝えられています。 四国八十八ヶ所霊場になぞらえた88体の石仏が並び、そこをぐるりとお参りすると同じご利益があるとか。 観音堂がある石窟。奥行きは不明ですが、伝説では外海府の霊場「岩谷口洞窟」につながっているといわれています。 洞穴の壁面には、弘法大師の作と伝わる3体の摩崖仏も。 「どんな木にも花が咲くといいね」という想いを込めて、看板の文字「木」の横には点が添えられています。 天井が高く、広々とした母家には、フロントと食事処があり、一面ガラスの窓からは中庭が。 離れの部屋からは田園風景が広がり、その向こうに海が見えます。 真鱈の頭でだしをとっていただく海藻しゃぶしゃぶ。 手前から平目、鯛、ブリを盛り合わせた「姿造り」。自家製の柚子味噌でいただく茄子や牡蠣の生姜しぐれ煮、オータムポエムのマヨ和えなど、滋味あふれる心づくしの料理の数々。 母家から離れは、ねむの木のある中庭を通って戻ります。空気が澄みわたり、星もきれい。 庭先に咲いていた椿の花。少しすると水仙が咲いて、その後、淡い山桜が薄いピンクの花を咲かせると、田んぼに水が張られるそう。 温もりに満ちた美食の宿。女将兼料理人の渡辺明子さんの丁寧な心遣いがリピーターを引きつけます。 かつて廻船業で栄えた北前船を原寸大で忠実に再建した「白山丸」は圧巻! 船内も見学可能。 船大工用具と磯舟は国指定重要有形民俗文化財で、その資料の一部も公開されています。 画期的な発明だったという巨大な一枚帆の前で、当時の高度な造船技術を教えてくれたのは、学芸員の高藤一郎平さん。 教室に入ると昭和の時代にタイムスリップした感覚に。木造校舎は佐渡市指定文化財に指定されています。 写真ギャラリーになっている教室には、当時の学生服やマンガ本、弁当箱、ランドセルなども置かれています。 学校の廊下や教室はそのままに、教室ごとに展示品を分類。伊万里焼の壺や尾道から運ばれた酢徳利など、北前船で佐渡にもたらされた各地の陶磁器が並ぶ教室も。 博物館には小木の歴史や人々の暮らしを語る約3万点の資料を展示。 宿根木を象徴するのが、三角形の建物「三角家」。狭い路地の形状に合わせて作られた建物からは、船大工の知恵と技を感じられます。 木羽(こば)と呼ばれる板を何枚も重ね、その上に石を置く、石置木羽葺屋根など独特の建築方式を持った集落を形成。 宿根木海岸の隆起波食台は、地震によって隆起した平らな地形。鉄分を多く含む玄武岩が酸化し赤茶色になっていて、火星の大地に立つようだと密かな人気スポットに。 オレガノと「Origine」の表札。 金・土・日・月曜日の朝からいただけるモーニングは、季節のスープとT&Mのパン、季節のサラダ、卵料理が添えられた「ブレッドセット」1,000円。 オープンキッチンを囲んだL字型のカウンター7席。襖の漆や店内の漆喰、外壁は自分で仕上げたそう。 6皿のコースで供される「佐渡牛の稲藁焼き」は、赤ワインと真野で採れたトチの木のハチミツを使ったソースで。この日の季節野菜の盛り合わせ「2月の畑の風景」。 伊藤薫さんは、箱根や東京のフランス料理店などで研鑽を重ね、長岡で人気のフレンチバルを営んだ後、新鮮で豊かな食材や畑作りを目的に佐渡へ移住。 フォトジェニックな古民家カフェ。©カフェ日和山・南書店 季節ごとに異なる味を楽しめるパスタ。©カフェ日和山・南書店 かわいいお花を愛でながらいただける「いとしげなレアチーズケーキ」。人気の「佐渡ブルーのクリームソーダ」。©カフェ日和山・南書店 木の温もりが心地よく、のんびりした島時間を過ごせます。©カフェ日和山・南書店 佐渡にまつわる雑貨の販売コーナーや新潟北書店の出張店「南書店」も併設。©カフェ日和山・南書店 手前から時計回りに「牡蠣のエスカベーチェ」750円。「鰯の酢漬け」700円。「赤ワイン」700円。「ハモン・セラーノ」1,000円。「プルポ・ア・フェイラ(たこのガリシア風)」1,300円。 店内には、スペイン巡礼の欠片があちらこちらに飾られています。 カウンター席のほか、テーブル席を含めて13席。 「このあたりはおいしいお店が多いので、『さくっと一杯だけ』と立ち寄っていただいても」と笑顔が素敵なオーナーの瀬下要さんと妻の萌さん。 テイクアウトもできるスペイン風サンドイッチ「ボカディージョ」700円(ランチと日曜の朝限定のメニュー)。自家製チョリソーとスペイン産チーズ、トマトとたまねぎを自家製アリオリソースでサンドしたものをチョイス。 入口のドアのガラスには巡礼の道しるべとなるホタテ貝をさりげなくデザイン。 15畳の和モダンなツインベッドルーム「榧(かや)の間」は、隈研吾建築都市設計事務所のデザイナーが手がけたもの。🄫ご縁の宿 伊藤屋 併設の「レストランこさど」もリニューアル。メインの乙女池の写真は佐渡P Rフォトグラファーでもある「ご縁の宿 伊藤屋」6代目、伊藤ヨシユキさんの作品。🄫ご縁の宿 伊藤屋 海岸にも近く、真野新町三叉路に建つ風情溢れる老舗旅館。🄫ご縁の宿 伊藤屋 「高野槙(こうやまき)」と「地蔵尊」のダブルパワースポット。 「金剛力士立像2体」(県指定文化財)のある「仁王門」(国登録有形文化財)。 弘法大師作「木造十一面観音立像」は平安時代中期・後期の作品で国の指定彫刻。像高約1mの3体の木造仏像で、長谷寺の秘仏として、33年に1度ご開帳。 県の指定有形文化財「木造十一面観音立像」は、右手指先が未完成になっているが、歴史的な美術品として貴重。 手作りの見送り台から、帰路の安全を見守ってくれた富田宝元住職。 ときおりトキの舞う姿も見ることができる窓際の席。クリームをたっぷり使用した当カフェ自慢の「自家製 Tono プリン」400円。「本日のコーヒー」(今回はパナマ)350円。 奥の席には、映画コレクションがずらり。映画好きにはたまらないワクワク空間になっています。 コーヒーは一杯ずつ気持ちを込めて淹れているとのこと。 これまで提供していたコーヒー豆のラインナップや、ユニークな映画解説が置かれているので、それを読むだけでもあっという間に時間が過ぎていきます。 一軒家のつくりの「Mr.Tono café」。靴を脱いで店内に入ると、早速コーヒーのいい香りで気持ちがリラックスします。