安乗埼灯台の周囲には伊勢志摩国立公園が広がっている。 安乗埼灯台は全国でも珍しい四角形の灯台。 現在の建物は1948年8月に建てられた。 メタルハライド電球がゆっくり光を放ち始めるその姿はなんとも幻想的。 安乗埼灯台には日本で初めて、回転式のフレネル式多面閃光レンズが用いられた。 1日に1回、点灯のタイミングでしか見ることのできない緑色の光。貴重な光を体験した阿部さん。 岬の突端に位置し、波による激しい浸食(海蝕)にさらされてきた。 灯台に隣接する芝生の園地ではイベントも行われ、地域交流の場となっている。元旦には初日の出客も訪れる。 波静かな的矢湾の入り口にあたる安乗岬。先端は断崖と荒磯になっていて、豊かな漁場となっている。 『船の科学館』の灯台は、日本に現存する最古の木造灯台となっている(建造当時の実物は一部分のみ)。 灯台巡りの旅を経験し、その土地に生きる人々の姿を改めて見つめなおすことができたと語る阿部さん。 安乗埼灯台を中心に、幾多の年月に渡り航路を守り続けてきた灯台の歴史や、全国の灯台を紹介している。 安乗の人形芝居は、安土桃山時代より伝承されてきた。国の重要無形民俗文化財に登録されており、毎年9月に安乗神社境内で上演される。 灯台カフェ、きんこ芋工房上田商店は2020年12月にオープン。 志摩の名産であるきんこ芋を使ったスイーツが魅力。きんこ芋とは「隼人芋」という品種のサツマイモで作られる干し芋のこと。 歴史ある安乗神社では毎年10月に安乗ふぐ祭りと呼ばれる祭りも行われている。 全国から幸運の「波」に「乗」るために多くの人が訪れるという。