この時期のショーウィンドウは卵! 卵! 卵! 卵のチョコレートやうさぎのオブジェなどが並びます。 ほぼイタリア全土で必ず食べる鳩の形をかたどったお菓子「コロンバ」。言われなければ鳩に見えませんが、どのお菓子屋さんでもこの形が定番。 シチリアなど南地方のパスクアでは、羊をかたどったマジパンのドルチェをよく目にします。「死に勝利した」という意味の十字架を背負っています。 ヴェネチアのカルネヴァーレ。ハロウィンよりも仮装している人が多く、ド派手な衣装が見所! これを見に観光客も多く集まります。 「キアッケレ」という名前のカーニバルに食べる揚げ菓子。「Chiacchiere:キアッケラーレ=おしゃべり」という意味の動詞が由来。トリノ地方ではブジーエ(嘘)、ヴェネチア地方だとガラーニ(りぼん風結び方)、トスカーナ地方ではチェンチ(ぼろ布)、ローマ地方ではフラッペ(服のひだ)など、各地で呼び方が違います。ちなみに呼び方が全然違うので、例えば「フラッペください」とトリノで言っても全然通じません(笑)。 「クアレジマーリ」自体は他の地域でも作られていて、シチリアだとビスコッティ、ジェノヴァだとアーモンドクッキーの生地で作られます。アルファベットの形をしているのはフィレンツェと隣町のプラートだけ。 紙を生地にのせて包丁でかたどる方法が簡単です。 好きな形にしてみても。 いただくときはクッキー生地を齧りながら、卵を外して殻をむいて.......以前このお菓子をイタリアで食べたときには、現地の子供も「面倒くさい!」と言いながらも楽しそうに食べていました。