210年の技が表現する美しい怪奇

 「奇怪夜行」は、お盆とその後の週末に開かれるアートイベント。パートナーとなっているのは福岡県八女市の老舗提灯店「伊藤権次郎商店」だ。こちらは創業210余年、重要文化財や神社仏閣の装飾用提灯を作り続けてきた職人の家系で、8代目・伊藤博紀氏は伝統を受け継ぎながら、クラフトのクリエイティブユニット「CRAFTCULT」を主宰。世界的な映画の美術セットやインテリアへの展開にも挑戦し、提灯という工芸品の新たな可能性を切り開いている。

 提灯の光というものは、電灯とは異なり、揺れ、滲み、周囲の空気と溶け合う。そのたゆたう光の中に妖怪の意匠が浮かび上がれば、それは照明や展示ではなく、空間をふわりと包み込み、より感覚的に異界へ誘ってくれるに違いない。

 会期中は「柳川藩主立花邸 御花」を飛び出した怪異をサテライト会場でも。「三柱神社」「北原白秋生家」でも、奇怪夜行ならではの提灯インスタレーションを開催する。神社ならではの幻想的な空気感や、北原白秋が生まれ育った場所での言葉を絡めた奇怪をぜひ体験してほしい。

奇怪夜行

開催場所:「柳川藩主立花邸 御花」、サテライト会場「三柱神社」「北原白秋生家」
開催期間:2026年8月13日(木)~16(日)、8月21日(金)、8月22日(土)
開催時間:「柳川藩主立花邸 御花」18:00~21:00(最終入場20:30)
「三柱神社」16:00~21:00(社務所対応、御朱印、お守りの頒布は~19:00)
「北原白秋生家」18:00~21:00
入館料:「柳川藩主立花邸 御花」は大人1,800円、北原白秋生家は800円

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