K-POPや韓国ドラマにハマったり、韓国旅行を楽しんだりするうちに、「いつか住んでみたいな」と思ったことはありませんか。でも、実際に仕事を辞めて移住するとなると、なかなか一歩を踏み出せない――。
そんな中、30歳を目前に韓国への移住と転職を実現したmisaさん。移住を決意したきっかけから、現地での転職活動、韓国での暮らしまで、リアルな体験を聞きました。
» 後篇を読む:「韓国への転職は30代からでも遅くない!」「冠婚葬祭の文化にびっくり」韓国生活3年目の日本人女性が明かす“韓国で働くこと”の実態
まさかのワーキングホリデー落選が転機に
――日本での社会人経験を経て韓国に移住・転職されたとのことですが、何か大きなきっかけがあったのでしょうか?
もともと韓国は好きで、旅行したり、趣味程度に韓国語を独学で勉強していましたが、移住したいと考えていたわけではありませんでした。ただ、両親の仕事の関係で11歳から18歳まで海外で暮らしていたこともあり、日本よりも海外のほうが、居心地がいいという感覚はありました。
大学卒業後は東京の外資系企業でマーケティング職として働いていました。当初は日本市場を担当していましたが、その後、韓国市場も任されるようになり、仕事で韓国を訪れる機会が増えていきました。
そんなときに、韓国在住の友人から「それだけ韓国語が話せるなら、一度住んでみたら?」と言われたんです。ちょうどキャリア7年目、30歳を目前に控え、転職を考えていた時期でもあったので、この言葉をきっかけに「韓国で働く」ことを現実的な選択肢として考えるようになりました。
――韓国にそれほど魅力を感じていたのでしょうか。
他にも英語圏の国や、タイ、シンガポールや香港なども候補に入れ、日本人が海外で働くとしたらどんな選択肢があるのか、いろいろリサーチしていました。
その中で最終的に韓国を選んだのは、やっぱり心が大きく動かされたからです。何度も足を運んでいたのである程度の土地勘もありましたし、韓国には友人もたくさんいました。チャレンジするなら今しかないという直感もありました。
当時は、年齢を重ねるほど海外転職のハードルは高くなると思っていましたし、まずは韓国で挑戦してみて、もしうまくいかなければ日本で再就職してもいい。他の国でもう一度チャレンジする道もある。韓国は就労ビザの取得が難しい国としても知られていたので、とにかくダメもとで挑戦してみようと思いました。
――移住・転職を決意して、何から準備をはじめましたか?
前の職場は比較的自由がきく環境だったので、仕事を続けながら韓国で3カ月間暮らし、韓国の語学堂(韓国の大学が外国人向けに設置している語学学校)に通う「おためし移住」をしました。
実際に生活してみて、想像以上に暮らしやすいと感じましたし、「また戻ってきたい」という気持ちになったことで、本格的に移住と転職の準備を始めました。
ワーキングホリデーの年齢制限がギリギリだったこともあり、「まずはワーホリで渡韓して、アルバイトをしながら過ごすのもいいかな」と考えて申請したのですが、残念ながら落選してしまって……。当時はかなりショックを受けました。
ただ、その経験が逆に「現地で就職できるか試してみよう」と腹をくくるきっかけになりました。家族や友人が「それだけ行きたいなら一度行っておいでよ」「ダメだったら帰ってくればいい」と背中を押してくれたことにも助けられました。
転職に向けては、まず自分が取得できるビザの条件を徹底的に調べました。求人サイトだけでなく、SNSや、先に日本から韓国への転職・移住を経験した人のブログも隅々まで読み込みました。その人は私にとって大の恩人で、今では友人でもあるのですが、面接対策や履歴書の書き方など、本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。また、企業が求める語学レベルを把握したうえで、それに対応する語学試験の勉強にも半年近く集中して取り組みました。
