内定を獲得するまでに実践したこと
――韓国での就職活動はどうやって進めたんでしょう?
実は、転職先が決まっていない段階で渡韓したんです。3カ月間の「おためし移住」を通して痛感したのは、ビザがない状態で生活する大変さでした。自分名義で電話を契約することもできなければ、銀行口座も開設できません。オンラインショッピングなども利用しづらくて、とにかく不便でした。その経験から、「次に韓国へ来るときは、短期間でも必ずビザを取得しよう」と決めていました。
そこで選んだのが、語学学校で学生ビザを取得する方法です。午前中は語学堂で勉強し、午後は転職活動をするという生活を送っていました。
その間も気になる企業にはどんどんDMを送ったり、面接を受けたりしていました。当時は今ほど韓国語も話せなかったので、それが理由で不採用になったこともあったと思います。今の職場から内定をいただいたのは、渡韓してから1カ月後くらいです。もっと時間がかかることも想定していたので、運が良かったですね。
――仕事が決まるまで、不安はありませんでしたか?
事前にできる準備をしていたことと、半日は学校に通うというルーティンがあったので、不安はそこまで大きくありませんでした。学校に行けば友人がいるし、人と話すこともできます。もしも丸一日転職活動だけをしていたら、精神的にしんどかったかもしれません。
――とくに準備しておいて良かったものは?
生々しい話ですが、やっぱりお金です。私はたまたま1カ月で仕事が決まりましたが、もっと時間がかかる可能性もあります。それに、20代前半や学生の頃とは違って、友人と食事したり、遊んだり、住む場所の質をあまり落としたくないという思いもありました。
だからこそ、仕事や家探しが長引いても、「数カ月は無職でも大丈夫」とか、「必要以上にケチケチせずに暮らせる」と思えるくらいの貯蓄をしておいたのは大きかったですね。異国で生活するうえでの心の安定にもつながったと思います。
――逆に、これをやっておけば良かった!というものは?
そうですね……しいて言うなら、必要書類をもっと早めに準備しておけば良かったと思います。韓国では就職が決まると、卒業証明書などいろいろな書類が必要なのですが、私の場合、日本にいる親戚に頼んで取り寄せたり、少しバタバタしました。いつ仕事が決まってもすぐ動けるように準備しておけば、もっとスムーズだったかもしれません。とはいえ、韓国も特別不便な国ではないので、ある程度はどうにかなります。
――お話を聞いていると、ポジティブで、とても行動力がありますね。
こう見えてすごく心配性なんです(笑)。だからこそ、ビザや仕事、お金のことなど、できる限り徹底的に調べて、準備を整えてから行動しました。
当時は今ほど情報もなく、AIも発達していなかったので、どうしてもわからないことは領事館に電話して問い合わせたりもしました。でも、韓国に来てから性格が変わったなと自覚しています。
後篇に続きます。
» 後篇を読む:「韓国への転職は30代からでも遅くない!」「冠婚葬祭の文化にびっくり」韓国生活3年目の日本人女性が明かす“韓国で働くこと”の実態

