梅干しには嬉しい「美肌効果」もある

 梅干しに含まれるクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、ミネラルといった栄養素は、美容にも良い影響をもたらします。ビタミンCとクエン酸の抗酸化作用が肌の老化を防ぎ、美肌を保つ効果が期待できるのです。

 これには、梅干しを食べる時に分泌される唾液もポイント。梅干しと、唾液で食中毒菌を殺菌する二重の働きによって「美肌効果」が得られるというわけです。

 梅の製造所へ見学にいらっしゃる人が、「みなべ町の人は、肌がきれいですね!」とよく声をかけてくださるのですが、それがただの“お世辞”という頻度ではないのも、こうした梅干しの「美肌効果」が関係しているのかもしれません。

腸内環境改善による「ダイエット効果」

 梅干しに含まれる、クエン酸をはじめとした有機酸は消化酵素の働きを助けて腸内環境を整え、便秘の解消に役立つといわれています。

 実際、梅酢を毎朝摂っているというお客様や友人から、「とにかく便通が良くなった」という声をいただいており、効果を実感させられる場面が最も多い梅の効能かもしれません。

「脂肪燃焼効果」を持つバニリン

 また、梅干しに含まれるバニリンには、脂肪燃焼効果があるとされています。小腸から吸収されたバニリンが脂肪細胞に直接刺激を与え、脂肪燃焼を促してくれるのです。

 ちなみに、和歌山県紀南地区に住む女性201人を対象にした調査では、なんと、梅干しを毎日食べている人は食べていない人に比べてBMI値が低いというデータもあるど。とはいえ、梅干しを1回食べただけで効果が出るわけではないので、食生活の見直しと合わせてダイエットを行ないましょう。

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山本将志郎/梅ボーイズリーダー

和歌山県日高郡みなべ町で120年続く梅農家の5代目。昔ながらのすっぱい梅干しを残すため、令和元年に梅干し屋「うめひかり」を開業。塩と紫蘇だけで漬ける甘くない梅干を作っている。YouTubeチャンネルでは、農家ならではの梅仕事のコツや梅の知識、梅料理が好評を博している。梅の魅力を伝えるとともに、日本の一次産業の基盤を作るという志の元に、林業や海の事業へと活動の幅を広げている。
梅ボーイズHP https://umenokuni.com/
梅ボーイズYouTube @umeboys1904

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