さまざまな健康効果を持つと言われている梅干し。梅農家には知られている、栄養価をよりパワーアップさせる驚きの食べ方がありました。
梅干しや梅シロップの作り方、梅レシピまで、紀州の梅農家・梅ボーイズの山本将志郎さんがたっぷりと綴った一冊『120年続く梅農家が教えたい まいにち梅づくし生活』(ワニブックス刊)より抜粋してお届けします。
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すごい! 梅の健康効果
「梅はその日の難逃れ」――朝に梅干しを食べることで災難(体調不良)を防ぐことができるという意味のことわざで、それだけ梅が健康に良いということを示しています。
梅(梅干し)がもたらす代表的な健康効果としては、クエン酸の働きによる整腸効果や疲労回復、骨の老化防止、肝機能の向上、また、ビタミンEによる免疫力の向上などがあります。
加熱で栄養価がパワーアップ!
僕はよく、梅干しを焼いて食べています。驚かれるかもしれませんが、梅農家では珍しくない食べ方です。なぜなら、加熱することでバニリン(脂肪燃焼促進)とムメフラール(血液サラサラ)という2つの成分が増加したり、生成されたりし、健康効果がパワーアップするため。加熱後は冷蔵しても栄養価は減らないので、まとめ焼きがおすすめです。
また、個人的には夕食時に梅干しを食べることが多いのですが、朝食や運動前に食べると疲労の蓄積防止、疲労を感じた時に食べると疲労の軽減効果が期待できます。
梅の健康効果5つ
1 整腸効果
梅干しに含まれるクエン酸は消化酵素の働きを助け、消化を促進します。また、クエン酸をはじめとする有機酸は腸内環境を整え、便秘の解消に役立つとされています。
2 疲労回復
クエン酸には疲労物質である乳酸の蓄積を抑える作用があり、体の疲れを感じやすい人には特におすすめ。疲労回復をサポートするとされています。
3 免疫力の向上
梅干しはビタミンEを豊富に含んでおり、風邪の予防や免疫力の向上に役立つとされています。ビタミンEには抗酸化作用もあるので、老化防止にも効果的です。さらに、梅に含まれる梅ポリフェノールは、インフルエンザウイルスを抑制するという研究結果も明らかになっています。
4 骨の老化の防止
クエン酸がカルシウムの吸収を助ける役割を果たします。よって、骨密度の維持や骨の老化防止にも効果的です。
5 肝臓や臓器への効果
クエン酸は肝臓でのアルコール分解を助け、肝臓に負担をかける物質の排出を促進。肝臓の健康、肝機能の向上に役立つとされています。
※健康効果は適切な量(1日1~2個)を食べた場合のもので、食べすぎはクエン酸やカリウムの摂取過多などが起こり、逆効果になる可能性があります。
