美しいほど収入が多いと言われる深い意味
容姿が美しい人ほど収入が高い……今時はコンプラ的にこんな調査はできないし、1970年代の古い調査だが、傾向としては今も変わらないのではと分析する人も多い。
面白いのは、容姿の良さと収入の高さが比例するのは男性の方が顕著であること。また一般的に歳を重ねるほど容姿と収入の関係は薄れていくのに、女性の場合は医者、弁護士、経営者など収入の高いキャリア層の女性に限ると年齢を経ても美しい方が収入が高いとの結果が出たとか。
一つの見方として、経済的なゆとりと職業へのプライドが容姿にも気を遣い続ける傾向を生むからではないか。大人の容姿は、造作がどうこうではない。見た目に気を遣うか否か、結局はそれが全てなのだから。
容姿が収入に与える影響
容姿について2点か1点の評価を受けた女性たちは、4点か5点の評価を受けた女性たちより12%収入が低いことを示すアメリカの70年代のデータ。美しい人は醜い人に比べ生涯収入が23万ドル多いという試算も。
「ファンデーションは塗っていないの」と言う悦楽を求めて
美容における最大の悦楽は「ファンデーション塗っていないの」と人に言えること……だから「私、ファンデーション塗ってません」がスキンケアの広告コピーにたびたび使われてきた。
ファンデは大好き、無いと本当に困るのに、塗っていない肌が憧れ……そうした矛盾こそが美容なのだ。さらに、ファンデは素肌っぽいものが良いと言いながら、選ぶのはカバー力が高いものだったりする屈折もあって、建前と本音がズレまくるのがファンデーション。
まさに、好きだけど嫌い。要るけど要らない。でも美はまさにそのアンビバレントにこそ宿るのだ。
齋藤 薫(さいとう・かおる)
女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌で多数のエッセイ連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。CREAには1989年の創刊以来、常に寄稿している。
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