もっと人に任せる保育があっていい
――日本の子育てや教育について、感じている課題はありますか。
日本は、もっと人に任せる保育があってもいいのでは、と感じています。少子化だからこそ、本来は一人ひとりの子どもに、もっと手厚くお金や人をかけるべきなのに、保育士さんの給料は決して高いとは言えない。この矛盾も、ずっと気になっています。
また、教育について考える中で、「家庭の事情によって、子どもの選択肢が狭まってしまう状況をできるだけ減らしたい」という思いも強くなりました。そのためには、個人の努力だけに任せるのではなく、仕組みとして支える場所が必要だとも感じています。
ですから、これまで自分の中にあった経験や技術を、少しずつ広げていくことも考えています。海外では、シングルで働く女性はたくさんいます。日本でもシングルマザーの人たちが、安定して仕事が続けられるような“手に職をつける”選択肢ができるよう、私の技術を伝えることもしていきたいと考えています。
――新たに不妊治療クリニックの開業も計画されているそうですね。
妊活は女性ひとりが背負うものではありませんが、どうしても女性主体になりがちだと思います。なので、私が準備しているクリニックでは、常勤でカウンセラーを置くつもりです。
海外で治療を受けて一番感動したのは、技術の高さ以上に、カウンセリングや治療の説明の時間がきちんと設けられていたことや、夫婦が一丸となって治療に向き合うための体制が整えられていたこと。新しいクリニックも、夫婦それぞれが安心して話せる場所にしたいと考えています。
クリニックが軌道にのったら、現場は先生方に任せて、日本の技術や感性を世界に伝える役割も担っていきたいと考えています。「大谷翔平だけじゃない(笑)」日本の可能性を、胸を張って発信していけたらいいなと思っています。
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上田実絵子(うえだ・みえこ)
新卒で大手企業へ就職。経験を積んだのち、美容の世界へ。独学でハンドテクニックや東洋医学を学び、上田実絵子の小顔メソッドの核である「ブレインメモライズフェイスリフト」を考案。2004年には表参道にサロン「レーナ・マリア」をオープン。俳優・タレントが足繁く通うサロンとして雑誌・TVなど数多くのメディアに出演。独自の小顔メソッドは日本のみならずハリウッドセレブやドバイの王室からも支持され、定期的な施術をおこなうまでに。日本人で初めてエミレーツ航空機内誌の表紙に登場した経験をもつ。2026年2月8日、国内外での不妊治療の経験を活かし、不妊治療に特化したクリニックをオープン。
レーナ・マリア https://www.renamaria.jp/
