12月5日発売のCREA2026年冬号は、毎年人気の「贈りものバイブル」。ギフトやお取り寄せ企画に定評のある『CREA』が、本格的なギフトシーズンを前に、今年も最先端の贈りものをご提案します。
今年は、50人の“贈りもの賢者”に、会話が弾む、「語りたくなる」贈りものを教えていただきました。「ねえ知ってる?」と、つい誰かに話したくなる、約600点が勢揃いします。今回はそんな特集より、クッキー缶7選をご紹介。
焼き菓子が宝石のようにひしめくクッキー缶には、日本人の美意識が宿っています。
開けた瞬間の高揚感とあれこれ食べる喜びと。“構成美”を感じさせるクッキー缶の魅力を作り手でもあるお菓子のプロが語ります。
自分へのご褒美やパーティのデザートに。目移りしながら堪能したい
クッキー缶は味はもちろん、蓋を開けた瞬間の見た目が肝心。さまざまなクッキーが仕切りを使わずみっちり詰まっていると、思わず歓声をあげたくなるほど心がときめきます。どんな味と形の焼き菓子を入れるか、どこに何を配置するか、余白をどう扱うか。その緻密な設計には、私もお菓子を作る側として本当に驚かされます。
限られた空間に美しく配置するという意味で、おせちに通じるところがあるなとも感じています。海外にもクッキーのアソート缶はありますが、こんなに繊細なものは稀。やはり日本人の美意識がなせる業といえるのではないでしょうか。
個人的には、素材の味や色を生かしたナチュラルなお菓子に惹かれます。小麦やバターの風味がきちんと感じられるクッキーは、食べる喜びを深めてくれますし、シンプルなお菓子だからこそ、合わせる素材や焼き方、形状によって、味も食感も驚くほど多彩になります。「次はどれを食べようかな」と目移りしながら楽しむのも醍醐味の一つ。
今回ご紹介する7店はそんな観点で選びました。また、焼き菓子は比較的日持ちするとはいえ、香りや食感は時間とともに失われてしまうもの。だから私は、買ったらなるべく早く食べきるようにしています。
人気のクッキー缶ほど入手は難しいものですが、だからこそ、手に入ったときは作りたてに近いフレッシュな状態で味わえる。そこも嬉しいポイントですね。
◆アトリエうかい「フールセック・サレ缶」
素材の味が際立つ洗練のおつまみ。
「枝豆やトマトなど野菜が生地に練り込まれ、スパイスやハーブがたっぷり。風味の広がりが心地よく、お酒によく合います」
アトリエうかい グランスタ東京店
所在地 東京都千代田区丸の内1-9-1 B1F
電話番号 03-6268-0712
営業時間 8:00~22:00(日曜、祝日~21:00)
定休日 施設に準ずる
賞味・消費期限 60日
※通販可
CREA 2026年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。










