最高峰技術で描かれる“今際の国”のリアリティ

 物語は街から人が突如として消え、変わり果てた世界で生死をかけた“げぇむ”に参加させられる設定から幕を開ける。

 「サバイバルゲームをテーマにした作品は他にもありますが、これは原作コミックを読んだ時から、生きることについて深く考えさせられて。ストーリーもめちゃくちゃ面白くて、最終巻まであっという間に読み込んでしまいました」

 作品の大きな見どころのひとつとなるのが、最高峰のVFX技術を用いて描かれる、世界から人が消えた“今際の国”のリアリティ。日本で一番有名な渋谷のスクランブル交差点を登場させることにもこだわり、栃木県足利市に大規模なオープンセットが建設された。

 「不思議な感覚ではありましたね。スタジオって室内が多いんですけど、今回はオープンセットで。そこにあるのは間違いなく渋谷のスクランブル交差点なのに、周りの風景はやっぱり足利。

 それこそ異世界に飛ばされたような感覚を味わえて楽しかったです。でも実際に映像を見たときはゾッとしましたね。いつも見慣れている渋谷の街から人がいなくなるって、こんなにも怖いことなんだなって」

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CREA 2021年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。