ラグジュアリーに楽しむ寄港地観光ツアー。今回は念願の「雪の大谷ウォーク」!

 今回乗船したのは4月25日~5月2日の横浜・出港帰港の「春の函館・伏木クルーズ」。横浜から2日かけて北上して北海道の函館に寄港し、2日間停泊。翌日に出港し、日本海側の富山県・伏木へ。折り返して、ふたたび津軽海峡を越えて太平洋側に戻り、2日クルーズして横浜へ戻る8日間のクルーズです。

 わたしにとって、今回のクルーズのハイライトは、春しか体験できない、伏木から足を延ばす寄港地観光ツアー「立山・雪の大谷ウォーク」! 立山黒部アルペンルートの室堂エリアにある「雪の大谷」は、除雪によって現れる巨大な雪の壁に挟まれた道。その壮大な雪景色のなかを歩く、ダイナミックな体験です。しかも、シーズンの4月15日~6月25日の期間中、ベストとされる4月中旬~5月初旬にぴったり重なるタイミングで寄港します。

 アルペンルートは許可を得た車両しか通行できないため、通常、室堂へ行くには立山駅からケーブルカーと高原バスを乗り継がなくてはなりません。しかもシーズン中は大混雑。その点、飛鳥Ⅲの寄港地ツアーは、船に観光バスが横付けされるので、いわばドア・トゥ・ドアのラクちんさ。しかも一人2席利用なので、スペースもたっぷりあります。

 バスに乗り込み、トイレ休憩を兼ねてドライブインに立ち寄りつつ、室堂の雪の大谷へ。車内ではバスガイドさんが立山で語り継がれる民話などを交えて話をしてくれるので、3時間半のドライブもあっという間です。天と地の境界の真っ赤な布橋を見下ろし、日本一の落差を誇る称名滝を遠くに望み、やがてバスは雪山に入っていきました。

 標高が上がっていくにつれ、景色の中に雪の割合が増えていき、徐々に絶景への期待も高まっていきます。そして到着。駐車場からは徒歩で雪の大谷を目指します。

 が、ひとつ誤算がありました。今年の4月、東京では思いのほか暖かかったため、軽いジャケットしか用意していなかったのです。暖房が効いている快適なバスから一歩外に出た途端、そりゃあ寒い。なんせ標高2,450メートルの雪景色のただ中なのですから。しかも雪まじりの雨模様。極寒です。

 震えながらも見上げた雪の大谷の壁は圧巻! 前年の秋から降り積もった雪は、しまり雪やざらめ雪など種類ごとの層が重なり、まるで白い地層のよう。ウォーキングゾーンでの最も厚い地点は、なんと高さ12メートル! 自分の背丈よりもはるかに高く、もはや建造物のようです。

 パノラマ広場に立つと、遠くまで銀世界が見渡せました。まるで数カ月前に季節が逆戻りしたよう。「雪の大谷」は観光客で混雑していますが、室堂ターミナル周辺の「雪の回廊」は比較的、穴場。雪の壁や雪原を自分のペースで回れました。

 雪景色三昧をしてカラダの芯まで冷え切った後に戻った観光バスの心地よかったこと! そのままうつらうつらとしながら、客船まで運んでもらえたのも、ありがたいです。

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