群馬出身の中でも「ちょっと違う」
――人工物(笑)。加工食品的なことですか。
そうです。魚肉ソーセージとかツナ缶とか出ると、胸が踊ってましたね。早く都会に出たいなと思ってましたね、当時は。
ただ、さっきも少し話した焼きまんじゅうは好きで。パンのような生地に味噌をつけて焼いたものなんですけど、村まで不定期で訪問販売があったんです。演歌を流しながら車がやってきて。それはお金を使って買っていいものだったので、演歌が聞こえてきたら、親に「お金ちょうだい」って妹を誘って買いに行っていました。おいしかったなぁ。いい思い出です。
けど、村は……田舎すぎて。同じ群馬出身のヒデさん(中山秀征)や井森(美幸)さんからは、「お前の村、ちょっと違うなぁ」って言われます。
――六合村って標高が高いんですよね? 高地ではお米が炊けないと聞いたことがあるんですが、どうでしたか?
炊飯器で炊いてたと思うので、そこまで気にしたことはなかったです。けど、野反湖っていう湖の売店で売っていたポテトチップスは、気圧で袋がパンパンに膨らんでました。あれは、確かにこっちに出て来てから見たことはないですね。
何より、ポテトチップとか気軽に買える環境ではなかったですからね。小学生の頃のごちそうは、草津天狗山スキー場に行った時にロッジで売ってるカツカレー、唐揚げラーメンとかでした。
おやつにもお米を食べていて、太ってしまったところはあります。ばあちゃんが作ってくれた握り飯に味噌を塗ったやつを食べたあと、夕飯でもごはんを食べていたので。
スーパーの訪問販売もあったんですよ。トラックで外側に商品が並んでいる移動スーパーってよく見ますけど、地元に来ていたのはバスの中に商品が陳列してあって、中に入って買うタイプでしたね。バスの中に入ると、食材すべてが混ざったような匂いがして……記憶に残ってますね。
なんだかすみません、本当に昔話みたいな話しか出てこなくて。合併した今も、お店に行くまでは30、40分かかりますし、昔あったコープもなくなっちゃって。過疎化も進んでいるので、思い出の場所はどんどん減ってますね。
