「お可愛らしいだけではない」彬子さまの本質
ちなみに、池辺さんが彬子さまと直接お会いしたのは第4話を描く前くらいだったという。
「お話ししてみると、私の中にあった“お可愛らしい殿下”というイメージが大きく変わったんですね。お可愛らしいのはそうなんですが、凛々しいという感じもあって、ちょっとシニカルな一面も見受けられて、非常に個性的な方だ、私大好きだな、慕わしいなと思ったんですよ。
第3話で殿下が涙をこぼされる場面があって、殿下は他の学生たちの会話について行けずにしょんぼりと自室に戻ってくる。そのときの泣き方は、絶対にめそめそって感じではないな、耐えて耐えて感情がこらえきれなくなったときのようなそういう感じだろうなというのはお会いする前から思っていて、その感覚で描いたんですね」
「すると、殿下が何かのインタビューで『なんで私の表情がわかるんだろう』とおっしゃってくださっていたのを拝見して、それはすごくうれしいお言葉でしたね」

『マンガ 赤と青のガウン 第1巻』
新潮社 原作 彬子女王/漫画 池辺葵 1,540円
「命を吹き込むとはこういうことなのかと、ぞくぞくした」(彬子女王)。女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下。一人で街を歩く心地よさと寂しさ、論文に追われた日々、支えてくれた友人たち――英国での苦しくも輝かしき青春を『ブランチライン』の池辺葵が繊細な筆致で描き出す。殿下の特別エッセイも収録。
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