48歳、これから挑戦したい「大人の人間ドラマ」
――これからの展望や、新しく挑戦したいことはありますか?
「できなくなるから」ではなく、自分の芸域を広げたいという意味で、もっと「大人の作品」に挑戦したいです。なぜかずっと『白鳥の湖』や『ドン・キホーテ』といった全幕の古典作品が続いているのですが(笑)。
年齢を重ねることで生まれる透明感や品格は大切にしたいですし、今の私だからこそ演じられる人間ドラマがあるはず。それは何歳からでも遅くないと思うので、本格的に向き合っていきたいですね。
オフは徹底して休む。ブレない「心の軸」の作り方
――多忙な日々ですが、プライベートでのリフレッシュ法は?
オフの日はレッスンもしないで、しっかり休みます。リゾート地に行くのが大好きなんです。踊るための準備として、「オフはオフ」として過ごすとはっきり決めています。
――バレエを通じて学んだ、人生で最も大切なことは何でしょうか。
結局、どの世界も人間は一緒なのだと感じます。自分の中に「軸」を持って生きていくことが、どこにいても、誰と接してもブレない自分でいられる秘訣かなと。
最近はドラマやモデルのお仕事もさせていただきますが、そこにいるのは一人のバレエダンサーとしての自分です。作り込みすぎず、自然体でいることの大切さを再発見しました。どんな表現を通しても、自分という軸さえあれば、それがオンリーワンのものになると信じています。
上野水香(うえの・みずか)
東京バレエ団ゲストプリンシパル。鎌倉市出身。5歳よりバレエを始め、1993年ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞を受賞。モナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーを首席で卒業後、1995年牧阿佐美バレヱ団に入団。2004年にプリンシパルとして東京バレエ団に移籍入団。モーリス・ベジャールに直接指導を受け、『ボレロ』を踊ることを許された数少ないダンサーの一人。古典から現代作品まで幅広いレパートリーで活躍し、世界のトップダンサーとも多数共演。2022年芸術選奨文部科学大臣賞、2023年紫綬褒章受章。2023年より現職。
〈上野水香オン・ステージ〉
■東京公演
3月20日(金祝)17:00 Aプロ
3月21日(土)14:00 Bプロ
3月22日(日)14:00 Aプロ
会場:東京文化会館
■福岡公演
3月25日(水)18:30
会場:福岡市民ホール 大ホール
■大阪公演
3月26日(木)18:30
※各公演地によってプログラムが異なります。
https://www.nbs.or.jp/stages/2026/mizuka-ueno/
衣装クレジット
パンツスーツ/マックスマーラ(参考商品)、ジュエリー「フラワーレース リング」(18K イエローゴールド, ダイヤモンド)2,244,000円/ヴァン クリーフ&アーペル 0120-10-1906
