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「知床満喫」優秀アイテム6つ

 知床を安全に、思いっきり楽しむために役立つおすすめアイテムも教えてもらいました!

リュック&水筒

「アクティブな旅に欠かせないのは、小型のトレッキングパックです。『ワンマイル16』は走れるデイパックがコンセプト。体に沿うフィット感で仕上げているので、アクティブなシーンでも快適です」(藤田さん)

 容量は16Lとしっかり入りつつ、重さはわずか約380g。水筒やレインジャケット、防寒着を入れても肩が凝らず身軽に動けます。

「また、これからの時期は飲み物を保温できる水筒があると◎。『HH SHIRETOKO ボトル』は知床近海に生息するマッコウクジラが描かれた知床店限定モデルです」(藤田さん)

 知床は市街地や道路沿いも含め、全域がヒグマの生息地。なかでも知床五湖は、ヒグマとの距離がとても近いエリア。そのため五湖周辺では野生動物を引き寄せてしまう糖分入りの飲み物が持ち込み禁止となっています。持ち込めるのは水かお茶のみ。保温・保冷に優れたマイボトルがあると重宝します。

保温着&ストレッチパンツ&防水シューズ

 10月は紅葉の時期でもあり、日中の気温は10℃〜20℃前後、朝晩は5℃〜10℃程度になることもある秋の知床。大切なのは「重ね着」。

「秋は日中と朝晩の気温差が大きく、日中は穏やかでも朝晩は肌寒くなります。保温性の高いフリースなどで体温調整できる服装がおすすめ。薄手なのでレイヤリングもしやすいです。加えて、動きやすいトレッキングパンツがあると、1日中ストレスなく過ごせますよ」(藤田さん)

「マウンテンバーサマイクロジャケット」は、襟が高めに立ち上がっている仕様で、首元から入り込む冷気を遮り、保温性をアップ。そしてボトムスの「アルパインライトパンツ」は、縦横に伸びるストレッチで、足上げの窮屈さゼロ。私服と合わせやすいシンプルなデザインもポイント。

「足元は、滑りにくいトレッキングシューズがあると安心です。というのも、知床五湖のハイキングルートは岩や木の根、ぬかるみがあることも。さらに防水性のあるものなら雨でも頼りになってくれます」(藤田さん)

 防水性と通気性を兼ね備えた「クレストンミッドネオフューチャーライト」は、3シーズンの日帰りハイキングから縦走登山まで、幅広い登山シーンに対応。長い距離を歩いても快適で、急な雨でもあわてず行動できるでしょう。

防水透湿ジャケット

 足元の防水と合わせて意識したいのが、風雨から身を守ってくれる高機能ジャケット。

「知床は天気予報が晴れや曇りでも、海に囲まれているうえに山脈が風の流れを複雑にするため、雨雲が発生しやすいんです。だから防水・防風性のあるアウターが一枚あると突然の雨でも安心です」(藤田さん)

「クライムライトジャケット」は、軽くてソフトなePEメンブレンを採用したGORE-TEX素材を採用。コンパクトに収納できるため、リュックの中でもかさばらず持ち運びもラク。ハイキングはもちろん、遊覧船でのホエールウオッチングのように風や波しぶきが強いシーンでも、冷たい風をしっかり遮ってくれます。

ザ・ノース・フェイス/ヘリーハンセン 知床店

住所:北海道斜里郡斜里町遠音別村 字岩宇別531番地 知床自然センター内
営業時間:9:00〜16:00(冬期営業時間)
公式Instagram

2025.10.11(土)
文=山畑理絵
撮影=深野未季