「天もりそば」は揚げたて天ぷら
「3色割子そば」は全体のバランスがよい。色合いがあざやかで食べた後の爽快感が心地よい。あっという間に食べてしまったので、ここはもう1つのお勧め「天もりそば」を追加発注した。発注後に天ぷらを揚げ始める。しばし待って登場したその姿はまた実に美しい。

天ぷらは大きめの海老、かぼちゃ、ちくわがのる。まずつゆにつけてそばを食べる。しっかりとしたつゆの味が感じられ、そばとの相性がいい。

天ぷらは藻塩をかけて海老天をつまみ、そばを啜る。ちくわも揚げたてで柔らかく上質だ。

天つゆももらって大根おろしを入れて天ぷらを楽しむ。油切れはすこぶるよく、カラッと揚げられている。これは「仁多米白ご飯」をもらって藻塩をかけて「塩天丼」を自作してもうまいに違いない。次回はそれを試してみよう。
メニューは豊富で、券売機で長考間違いなし
券売機をみるとメニューはかなり多い。


島根県の名品「赤てん」の天ぷら、玉子の天ぷらなどがのった「名人そば(冷)」もうまそうだ。普通の「かき揚げそば」「ごぼ天そば」「紅ショウガ天そば」も温と冷があり捨てがたい。

鎌田さんによると「オープン当初から美味しいといっていただけるお客様が多く、すぐにこの出雲の十割そばの味が受け入れられていった」そうである。また屋号に「塩名人」と名付けたのは、素材の味を引き立てる「塩」のような存在でありたいという願いと、職人の技と心を尽くす「名人」のような姿勢でありたいという想いからだという。

店は落ち着いて十分広いので、家族連れから仕事仲間、また、1人でも使いやすいので是非足を運んでほしいとのことであった。
2025.08.09(土)
文=坂崎仁紀